読んでません。 直木賞受賞作品という帯に惹かれてハードカバー版を購入しましたが、読んでおりません。
題名から感じる仄かな暗さ。 購入したは良いけれど、読み終わったら欝になりそうな予感がします。
ネット上の評価をざっと調べた所だと、この著者は「本格原理主義者」と呼ばれているらしいです。
「本格」って用語は、単純な商業主義から生まれた実体のない言葉である、と認識しています。
「本格RPG」ってなんぞや?という話と一緒ですね。 何が本格なのよ、と。
権威が宣言したら、本格ってなるだけじゃん?
もう少し突っ込むと、推理小説の本質は謎解きであり、いわゆるナゾナゾ。クイズゲームって奴ですね。
それを文章という形で表現すると推理小説になる。 それも本格っていう奴は、それに近くなっていく。
且つ、小説は一冊に謎と答えを両方明記する必要があり、クイズである以上、唯一無二な答えが提示できないと批難を浴びる。
そして、小説はドラマを文章で表現する媒体だから、謎に固執すると人が薄くなる。
脱線しましたが、暗そうなので読んでいません。 ミステリーとは推理小説の欠点を補った小説だと思うのは、私だけなのでしょうか。
最終更新日:2009/09/24