警察小説のパイオニアというような紹介を何処かで読んだ事がある著者の短編集。
この小説は短編毎に色々な人物が主人公になっている作品でした。
人物を描いた小説であり、自分が小説に求めている物が提供されていました。
満足した一冊です。
恋、愛、友情、慈愛、喜び、自己犠牲、別離、憎悪、怒り、不満、欺瞞。
唄の歌詞、漫画、小説、映画、ドラマ、劇といった娯楽の大凡は、こういう陳腐な情動を
繰り返し訴え続けており
「正直、もうお腹いっぱい。」
という感覚があるのに、何故、この人の小説は読み飽きないんだろう・・・。
まだ、読んだ冊数が少ないのかな・・・?
最終更新日:2007/08/19