殺人方程式 切断された死体の問題


 綾辻行人の小説で最初に読んだ一冊。

 後書きが何となく商業チックな文章だった印象がある。

 新興宗教の教祖、その配偶者が殺される事件だったと思う。
 最初に殺されたのが、新興宗教の女教祖。
 次に殺されるのが、その後釜に座った男教祖。
 男教祖は刑事に殺される内容だったと思う。

 女教祖は、女登場人物か男教祖が殺害したんだと思うが、 確か最初に男教祖が殴打して女教祖を瀕死にしたが、女登場人物が瀕死の女教祖を線路に持って行き、 そこで始発電車に轢かれるという話だったと思う。

 男教祖を誰がどの様に殺したのか?が中心の謎となってストーリーが進む。  新興宗教の施設と、河を挟んで隣接する建物の間にワイヤを滑車を通して渡し、 死体と犯人の体重を利用して、犯行現場である新興宗教施設から犯人が脱出するのと、 死体を犯行現場に戻す作業を行うというトリックで、密室型の不可能殺人を実現するという話だったと思う。

 「出来そうだとは思うけど、それがどうしたの?」

 というのが、感想だったと思う。

 この頃、最近は本格推理小説は単行本として出版されていないのかな?という思いから この一冊を手に取ったが「面白かった」とは思わなかった。


最終更新日:2007/08/19