FreeBSD で始めるIPv6ルータとサーバ


構築するIPv6内部ルータ

 以下の設計でルータを作ります。

アドレス変換とアドレス範囲

項目IPv6IPv4
NATFreeBSD ルータホームゲートウェイ
外側アドレスグローバルアドレスゲートウェイと同じネットワークアドレス
内側アドレスユニークローカルアドレスプライベートアドレス

ゲートウェイアドレスの解決

項目領域IPv6IPv4
外側インターフェースDMZrtsold固定
有線インターフェースLANrtadvd固定
無線インターフェースWLANrtadvd固定

機能

 内側に対するアドレス配布方法
項目IPv6IPv4
ゲートウェイrtadvddhcpv4
ノードアドレス配布ipv6自動dhcpv4
サーバアドレス配布dhcpv6dhcpv4
 rtadvd.conf のはまりどころは、raflagsの「#の次に続く数値は、10進数しか受け付けない」所です。
 DHCPv6で名前サーバ(=ネームサーバと言われるport:53 で受け付けるIPアドレス解決を担うサービス)のアドレス配布をしたいと思っている。
 なら、迷うことなく「raflags#64」と書いて試せ。
 (えっ?)じゃなくて、まずやってみろ。 ここがcisco ルータでいうIPv6のルータアドバタイズの「other flag」に相当するパラメータだから。
 まず、やれ。 話は、それからだ。 rtadvdは、プラグアンドプレイするまでに「分オーダー」のディレイがあるけどな。

いや…。だがちょっと待って欲しい

 おかしい。 

阻害原因は、IPv4でNAT 接続できないこと。 

 翻して言えば、IPv6で接続できないプロバイダサーバが多すぎることに見える。
 IPv4アドレス枯渇!やばいよyばいよ!!と、唱えながら実際の所は、IPv6をポジティヴに受け止めていないのは、接続事業者なんじゃないのだろうか?
 もう、時代が更新を余儀なくされる時代へ切り替わったように思う。 原因は、VNE 事業者が存在するようになったこと、VPN が政治的な背景も誘因となって普及していること。
 現時点でブレイクスルーとかフェイズシフトが発生したと感じました。
 現時点で、私の内部ネットワークもIPv4を切り捨てました。 Windows のIPv4スタックを切り離しました。
 二重のv4NATが使えないのであれば、v4通信に拘る必要がありません。
 OpenBSD が実装したpfのnat があれば、簡単にnat とipフィルタリングを実現でき、mpd5でL2TP-VPNも可能です。
 v4とv6をフェイズシフトさせる技術は、たぶんVPN だろうと感じます。

 てか、ホームゲートウェイ直付けDMZ なのにIPv4スタックを切るとWindows でプロバイダのftp サーバに接続できないってどうなんだよ。

まとめ

 IPv4で自然に通信できなくなった。
 無線LAN を挟む(その二重NAT 環境を保全するには、一定の条件を課す必要が生じた)と途端に一定の縛りを受ける条件が加算された。
 もうIPv4の時代は、終わった。 移行技術には、IPv4 on VPN がキーファクターになるでしょう。 これにはIPv4トンネルがあり、VPN の露出が影響するように覆います。
 さようなら。 IPv4

もう一言(and one)

 ×「いつ(IPv6)やるか? 今でしょ」
 △「え…? まだIPv6してないの?」
 ○「御託は要らない。 「でも」もいい。 はよ、やれ」
 ◎「IPv6ネイティヴ時代って、まだ?」