Windows インストールメディアを作成


.isoイメージ自体のファイルサイズが大きい。 install.wimが2Gbytesを越えている

 単純にDVD メディアに書ける2層式のDVD 空メディアがあるならば、それに焼くのが最善です。
 ここでは、USB フラッシュメモリ上にインストールメディアを作成する方法を記します。

どうすればいいの?

 USB フラッシュメモリに二つのパーティションを切り、プライマリにWindows PE、セカンダリにインストールファイル一式を複写する。
 作成したフラッシュメモリからWindows PEが起動すれば、後は、セカンダリパーティションにあるsetup.exeをPE上で動かせば目的を達成できます。

前提事項

手順1:マルチパーティションのUSB フラッシュメモリを作成

 ここでは「disk 2」がUSBフラッシュメモリであると仮定する。
 disk 2のpartition 1がWindows PE。 手順の誤解を避けるため、ドライブレターを明記し、こちらを「Y」とする。 パーティションサイズは、適宜計算すること。
 disk 2のpartition 2がインストールイメージ。 手順の誤解を避けるため、ドライブレターを明記し、こちらを「Z」とする。

 # diskpart
 > select disk 2
 > clean
 > create partition primary SIZE=4000
 > select partition 1
 > format fs=fat32 quick LABEL="WindowsPE"
 > active
 > assign LETTER=Y
 > create partition
 > select partition 2
 > format fs=NTFS quick LABEL="Install"
 > assign LETTER=Z
 > exit
 以上で器が完成する。

手順2:Windows PEのイメージを作成

 かなり手間が掛かる。
 書くのが面倒臭いので割愛する。 気が向いたら追記する。
 Windows 10時代では、世代(1903, 1809)毎にセットアップするWindows ADKが異なる点に留意すること。
 ADK で作成したWindows PEイメージを収めたフォルダのファイル一式をrobocopyで「Y」ドライブへ複写すること。 オプションは、後述の手順3を準用できる。
 FAT32 にはACL/ACE は存在しないため、パーミッションを引き継げない旨の警告が表示されるが、無視して良い。

手順3:Windows 10のイメージをInstallパーティションに複写

 .isoを「Q」ドライブにマウントしていると仮定する。

 # robocopy Q: Z: /E /S /COPYALL /DCOPY:T /R:0 /W:0 /ZB /NP /XJ
 ファイルの複写が完了すれば、インストールイメージは完成です。

後書き

 最大ファイルサイズの制限、およびメディア容量の限界から来る事象であるから、他の方法も存在する。
 Windows PEなしでも直接、プライマリパーティションにインストールイメージを複写するだけで実現できる場合もある。
 具体的は、プライマリパーティションを「FAT32」ではなく「exFAT」にする方法が存在する。
 ただし、この方法だとUEFIやBIOSに依存する。 要は、BIOSやUEFIが「exFAT」を認識しない機種が存在する。
 実際に試した限りだと日本HPのUEFIだと「exFAT」を認識するが、マウスコンピュータだと「exFAT」を認識しない。
 その為、ここで書いたとおりのマルチパーティションでインストールメディアを作成する手順がより進行不能になる恐れが少なくなる。