参考文献
http://wiki2.dovecot.org/FrontPage
記述範囲
インストール手順は省略
何を設定しなければならないか?
1. dovecot は、何をするソフトウェアであるのか?
→ 利用者へメールを引き渡す
→ 利用者を認証する役割を代行
2. メールを送受信する上でプロトコルは、何を必要とするか?
→ メール受取:pop3
→ メール配送:smtps
3. ユーザ認証において、平分パスワードを許すか?
→ 許さない
4. ユーザ認証は、どのように行うか?
→ CRAM-MD5(パスワード総当たり攻撃に比較的に弱い方式とか)
5. メールボックスは、ユーザに対してどのように割り当てるか
→ Unixシステムユーザ単位とする
6. メールボックスは、どのように保存するか?
→ Unixサーバ上でメールを開くことはないから任意でよい。 比較的に簡単な物がよい。 mbox形式とする
7. メール受取において、通信経路を暗号化するか?
→ 過剰気味ではあるが暗号化する
8. メール配送において、通信経路を暗号化するか?
→ 内部ネットワークに対しては必須、インターネット配送に関しては上流が許す限り
セットアップ
前述から割り出される設定項目は、次の通り
1.利用者へメールを引き渡す上で必要な設定
・通信プロトコルを指定 (メール受取に関する通信方式を設定)
・ユーザ認証方式を指定 (メール受取に関する認証方式を設定)
・メールボックスの単位を指定 (利用者に割り当てるメールボックスの単位を指定)
・メールボックスの場所を指定 (利用者に割り当てるメールボックスの場所を指定)
・通信経路暗号方式を指定 (メール受取に関する秘匿通信方式を設定)
・通信経路暗号を利用するに必要な設定を施す
・動作ログの記録場所を指定 (当該ソフトウェア全般の挙動を記録する場所を設定)
2.利用者からメールを配送する役割において、利用者を認証する役割を代行する上で必要な設定
・メール配送の認証方式を指定 (メール配送に関する通信方式を設定)
・通信経路暗号方式を指定 (メール受取に関する秘匿通信方式を設定)
・通信経路暗号を利用するに必要な設定を施す
環境設定項目
dovecot.conf:
protocols = pop3
listen = *
10-auth.conf:
auth_mechanisms = CRAM-MD5
disable_plaintext_auth = yes
10-auth.confの末尾にあるincludeをauth-passwdfile.conf.extのみ有効に変更
conf.d/auth-passwdfile.conf.ext:
passdb { ... args = ... /usr/local/etc/dovecot/users }
conf.d/auth-passwdfile.conf.ext:
userdb { driver = passwd args = blocking=no }
conf.d/10-mail.conf:
mail_location = mbox:~/mail:INBOX=/var/mail/%u
conf.d/10-ssl.conf:
ssl = yes
ssl_cert = ...
ssl_key = ...
10-master.conf:
unix_listener /var/spool/postfix/private/auth {
mode = 0660
}
user = $default_internal_user
10-mail.conf:
mail_privileged_group = mail
conf.d/10-master.conf:
service pop3-login { inet_listener pop3 { port = 0 } }
(postfix)
main.cf:
smtpd_sasl_type = dovecot
smtpd_sasl_auth_enable = yes
smtpd_sasl_authenticated_header = yes
smtpd_sasl_path = private/auth
smtpd_sasl_security_options = noplaintext, noanonymous
master.cf:
サブミッションポートを開き、25を閉じる
まとめ
以上。 英語の取扱説明書しかなかったので、正攻法で設定してみました。
ここでは、postfix をローカルネットワークのみに対して稼働させる為の設定は含まれておりませんので、
適宜、専門書や検索サイトで探してください。
書店で専門書を購入した方が、ウェブよりましな情報が得られるはずです。
正直、ウェブに公開された説明ブログやIT専門サイトよりは有意義な情報が掲載された書籍があります。