Windows Server Update Servicesの勧め


前置き

1. Windows Server Update Servicesって何?

 社内のコンピュータへ更新プログラムを自動配信する上で、インターネット回線帯域を無駄に利用しない為の機能です。

 2台以上のコンピュータ、1台でも何度もOSをインストールし直すことを必要とする場合に効果が発生します。

 簡単に言えば、更新プログラムを蓄積するサービスプログラムです。

 購入したコンピュータを一度たりとも再インストールすることがない、再インストール、クリーンインストールって何?って方には不要です。

2. 簡単にインストールできるの?

 その辺のオフィスアプリケーションよりも簡単です。 セットアッププログラムを実行して、お茶を飲んで完了を待つだけです。

3. 設定って簡単なの?

 基本は何も難しいところはありません。

4. 落とし穴があるんでしょ?

 Windows Serverでドメイン環境を構築していない場合は、設定を統一・維持することに労力を取られるので逆効果です。
 自動更新時にローカルサーバのアドレスを指定する必要がありまして、これをグループポリシで設定するためです。

5. うちの会社は、15人がコンピュータを利用しています。 効果がありますでしょうか? どういった効果が期待できますか? 利益が上がりますか?

 毎日朝礼があり、そこで周知徹底が可能であれば、セルフサービスで対応できます。
 ブレードサーバを購入して、24時間365日電源供給してまで導入する意味はありません。
 期待できる効果は、業務時間外にインターネット回線を利用してダウンロードすることで、業務時間内のインターネット回線帯域を消費することを回避できるだけです。

 利益や損失に対しては、直接的な効果は期待できません。

使い方(例)

インストール後の設定項目

 決めるべき事を決めて、設定を施すだけです。

  1. 何時に更新プログラムをダウンロードするか?
  2. どの製品の更新プログラムをダウンロードするか?
  3. どの更新プログラムを受入(=承認)するか?

 インストール後に尋ねられるウィザードによる選択肢で詰まる所だと思います。

 簡単に言えば「夜間」「全部(全製品、全言語)」「手動で定期的にチェックする」が導入初期の最良の選択肢になります。

 手動で定期的にチェックするとは、自動承認を一切しないという意味です。
 どの更新プログラムを承認すればいいの?となりますが、答えは簡単「必要なもの」です。
 必要なものってどれさ?となります。 「これが必要」と画面に出ますから、それを承認すればよいです。

 「すべての更新プログラム」ビューを選択して、「未承認」「失敗または必要」を選択して表示された更新プログラムを承認する手順となります。

 これは、WSUSが同期と更新プログラムを区別している事で実現可能な話です。

 さて、これでこのページに来た理由は、解決したはずなのでお帰りください。
 それを持って「僕、こんなノウハウとアイデアを持っている有能な奴なんだよ」と、このページを知らない人間にアピールしてください、ネット乞食ちゃん。

まとめ

初期を脱したら?

 後は、自動承認を仕掛けてやれば終わりです。 他の案件に携わってください。
 セキュリティ対策プログラム、欠陥修繕プログラムを保守するような無価値な仕事に時間を掛けないでください。
 基本ですが、手動で承認したプログラムは、記録を残しておきましょう。 エクセルに承認した「クラス」と「承認した回数」を記録しておくと判断しやすいです。
 現状、WSUSの更新プログラム一覧には「製品」が表示されません。 中央ペインの下段に更新プログラムを選択すると表示されますが、これを一つ一つ記録するのは時間の無駄です。
 ここで書いても意味ありませんが、今のWSUS 3.0 SP2では、選択した項目数も表示されません。 このあたりが無償ソフトウェアの限界ですね。

 次に製品を絞り込んでいきましょう。 同期でデータベース領域を馬鹿食いするのも無駄ですし、全製品だと同期にも長い時間が掛かります。

 確実に要らない物を消去していくのがベストですが、運用していくとわかりますが絞れません。

 WSUSに一覧されないが、Microsoft Updateと直にチェックすると一覧される更新プログラムという物が出てきます。
 ここは合理的に対処しましょう。 基本、わかっている限りの製品と言語だけに絞っていくと良いです。
 この上で、気が向いたら代表とするコンピュータでMicrosoft Updateと比較して、一覧されたプログラムを手動でWindows Updateカタログからダウンロードしましょう。

 左ペインの「更新」を右クリックして、コンテキストメニュから「更新のインポート」を選択します。 あとは、ブラウザに表示されるカタログサイトから見つけた更新プログラムをインポートして完了です。

どうでもいいけど

 マジでどうでもいいが、ウェブサイトにこういうページをまるっとコピペするサイトがあります。 金融資本主義ですね。