Oracle11gR2をインストールした時のメモ


1. 概要

 このページは、Oracle 11gR2 をインストールした時のメモとなります。

 前提条件は以下の通りです。

2. インストール

2-1. 前準備

 以下のファイルが必要です。 Oracle.com に個人情報を登録してからダウンロードが可能になります。

 ダウンロード後は、.zipファイルを解凍します。
 解凍した後は、単一のディレクトリ配下に集める必要があります。 これを忘れるとインストールの途中でエラーメッセージが出ます。
 加えて、エラーメッセージの選択肢で「中断」を選ぶと、有無を言わさずにインストーラが終了しますので吃驚します。

 こうなった場合は、インストーラの起動からやり直しです。

2-2. インストールをリトライする時の注意点

 インストール中に何らかの原因でインストールを中止した場合、oracle のサーバプロセスが稼働している事があります。

 「途中で失敗しただけだから上書きすれば良いよね」という直感には「サーバプロセスはまだ起動している筈がない」という思い込みがあります。

 そういうことなので、以下の点を確認してください。

 一番最後の点は、再インストールすると自動的に別のディレクトリ(db_home2とか)を選ぶ為です。

2-3. インストール

 デフォルトから変更した項目だけを箇条書きします。

 ※1 データベースサーバのソフトウェアをインストールする起点です。
 ※2 Oracleベースディレクトリの下に配置するのが無難です。 マニュアルや各種書籍も、これを前提とされます。

 尚、これらとは別にprogram filesの下にもインベントリと呼ばれるディレクトリが暗黙のうちに作成されます。

 インストール自体は、普通のインストーラより不親切な設計になっている程度です。
 実用するデータベースサーバをセットアップする場合は、サーバソフトウェアを配置するディスクとデータベースファイルを配置するディスクは分離する事も視野に入れておく必要があります。
 (難しく考える事はなく、I/Oの分散と障害時のスタンドアロン起動を可能にすることが目的です。)

 インストールは大分時間が掛かりますので一服してください

 原因は不明ですが、インストール中に発生したエラーと対処を箇条書きしておきます。

 上記三つは、中途半端にインストールが行われた事に起因する問題と思われます。
 サーバプロセスが中途半端に残っている事が原因で、ファイルは存在しているので続行で問題なさそうです。

2-4. インストール結果の確認

 インストールが問題無く終わったのかを確認する必要があります。
 真に問題が無いかを確認する場合は、データベースサーバが正常に稼働することを確認する必要がありますが、ここでは、エラーが発生せずに終わった事をもって成功と定めます。

 ここで確認する必要がある事柄とは、インストールまで作業を巻き戻す必要がある作業が無いことです。

 当然、そんな事が事前に分かるわけありません。 なので、エラーが発生せずに終わっている事だけを確認します。

 前置きが長くなりましたが、インストールログにエラーが出力されていないことを確認します。

 場所:C:\Program Files\Oracle\Inventory\logs\*.err (※更新日時が最新のファイルを確認すること)

 必ず上記ディレクトリに作成されます。 サポートさんに連絡する際も、ここのログファイル一式を採取するように求められる筈です。

 *.err のファイルサイズが0、或いはファイルが無い時は、インストール中にエラーが出力されてないことを意味します。

 ちなみに私は、三回ほどリトライしました。 ここのログは誰も消さないので、最新版以外は削除しておくことをお勧めします。

2-5. データベースの作成
2-5-1. リスナーの設定

 Network Configuration Assistant を使います。 手動でもできますが手順が多くなります。

 ウィザードの選択肢は、全てデフォルトで問題ありません。
 DBサーバの仕様やセキュリティの対策でポート番号やプロトコルを変更したい場合は、このウィザードに登場する選択肢を変更してください。

 設定が終わると自動的にリスナーが起動します。 設定は、$ORACLE_HOME/network/admin/listener.oraに記録されます。

 何らかの理由でサーバを再構築する必要がある場合は、この設定ファイルを置き換えることでNetwork Configuration Assistantの作業を省略できます。

2-5-2. データベースの作成

 データベースという用語は、データベースに格納するデータを収容するデータファイル、データを処理するデータベースインスタンスの両方を指します。

 色々と専門的な知識を必要とする作業であり、事前に設計する必要がある事柄になります。

 真面目に語り出すとお仕事になってしまいます。 ここでは、Database Configuration Assistantを使います。

 ポイントは以下の通りです。

 このAssistantもスクリプトを作っておけば、再構築する場合に使う必要はありません。
 但し、Assistantを用いた場合は、データベースインスタンスも自動起動しますが、スクリプトで再構築した場合は確認していません。
 この場合は、起動していることを確認してください。

2-6. データベース作成結果の確認

 ここは、真面目に行う場合は、設計書を元にログファイルと比較して漏れ、誤りが無いことを確認する必要があります。

 ログファイルは「$ORACLE_BASE/cfgtoollogs/dbca/oradb/」に作成されます。

3. まとめ

 ここは、真面目に行う場合は、設計書を元にログファイルと比較して漏れ、誤りが無いことを確認する必要があります。


作成日:2010/11/14