本書は、COLLADA-DOM 2.2を使用した際の作業メモになります。
boost とURI が厄介でした。 それ以外は、特別に詰まることはないと推測します。
ポイントを箇条書きで記します。
COLLADA DOM のヘッダファイルがboost のヘッダファイルを参照しています。
同梱のboost には、version.hpp が含まれていない為にコンパイルエラーが出ます。
次にboost をインストールする時は、必ず一通りのライブラリをダウンロードする。
何もマクロ宣言せずにコンパイルするとライブラリをスタティックリンクしようと試みます。
ダイナミックリンクする場合は、色々なマクロを宣言する必要があります。
どのマクロを宣言すれば良いかは、ヘッダファイルの中に書かれている説明を読みながら調べる必要があります。
調べた限りだとカレントディレクトリを考慮していない様子でした。
心当たりがある方は、stdafx.h 辺りで宣言される上記マクロの値を変更してみることをお勧めします。
COLLADA DOM を利用する必要性が薄いと感じました。
簡単に実装するなら、XmlLite で必要な箇所だけを読んだ方が早いと思います。
色々な機能が提供されているようなコード量ですが、使わない部分も又多いと推測します。
例えば、Zip 形式のDAE をロードする機能、DTD をネットワーク参照する機能などです。
この二つは、使わない場合も多いかと考えます。
万能な機能を提供する設計は有り難いですが、機能の調査や問題の切り分けに弊害を及ぼします。
運用制限を掛けた上でDAE を利用できるのであれば、自力でXML を読み込んだ方が結果的にコストが減ると推測します。
作成日:2010/11/04