OpenOffice.orgの導入を検討したメモ


 気が向いたのでOpenOffice.orgの導入を検討してみました。


1. 結論

以下の理由により、導入を見送りとする。

  1. セキュリティ面のリスクが高い
  2. 運用ルールの変更が必要
以下に検討内容を記す。

2. 検討

2-1. セキュリティ

 セキュリティ面の要素は、以下の点が考えられる。

 但し、チェック体制を信用し、対処の責任を諦めれば、安定版かリリース版を利用することでリスクを減らす事が期待できる。
 これは、オープンソースのソフトウェアに言える一般的な事項である。

2-2. コスト

 コスト面の要素は、以下の点が考えられる。

 以上のように、操作の再学習と、運用ルールを変更する必要がある。

3. まとめ

導入する際には、以下の前提を必要とする。

この上で以下のコストを必要とする。

以上の事柄を受け入れる事で導入が可能であるが、自己責任の負担が高い為に導入を見送るべきと結論する。


 …箇条書きで済まそうと考えていたが、だらだらと書いてしまいました。

 OpenOffice.org の機能的な欠陥はなさそうであり、互換性は信用しても良いと考えています。
 最大の問題は、OpenSource である事に端を発する部分です。
 例えば、どこかの企業がセキュリティチェックを代行したり、RedHat のようにサポート保証すれば、 ある程度は緩和されると思われます。
 ですが、OpenSourceである以上、前者に望みがない為、将来に渡っても改善される見込みはありません。

 致命的な問題は、セキュリティを担保する責任者が不在である点です。

 オープンソースは、全ての義務と責任を放棄したいが故に存在する。 義務と責任を放棄した上で金銭を貰いたい。
 けれども、そんな無責任に金銭を支払う人間は居ません。 結果、無責任ソフトウェアが流通することになる。

 ただより高い物はない。


作成日:2010/10/29