Libretto 50との死闘


接触篇

さて2/15から長期出張に出掛けてしまう私は、急激にモバイル環境が欲しくなった。折良く2/13のオフでばっきいが「じゃLibretto要る?」と言うので、二つ返事で買いに走ってしまった。Libretto 50+別売FDDで50,000円也。Pentium75MHzにメモリ32MB、HDDが800MBと、今ではさすがに非力感が否めない機種だが、メールマシンとしてならこれで充分だろう。その日のオフの流れでばっきい宅に押し掛け、その場で色々と触ってみるが、悪くない。Mac使い特有のカスタマイズが所々に見られはするが(笑)。

で、家に持ち帰って再セットアップだ。いや一応、現状でも使えるんだが、ちょっと気に入らないというか気になる部分が多いので。Netscapeは入ってるくせにIEが入ってないとかさ。IEが入ってないとCGIを使ったWeb更新に支障を来す恐れがあるんだよね、俺の場合。まぁFTPすれば問題ないんだけど。でもやっぱIEは入れよう。それになんかアイコンの表示もおかしいし、環境もちょっと色々いじりたいしね。


転生篇

で、再インストールなんだが、手順がオンラインヘルプにしか載ってなくてヘルプを印刷してから行って下さいみたいな事が書いてある。まぁプリンタあるからいいけど。EPSONのインクジェットカラーだぜ。「カラリオ」になる前のやつだけどさ。ただし愛機のPC-9821As2のプリンタポートがぶっ壊れているので休眠状態だ。で、LibrettoのIOポートに合うプリンタケーブルが無いので、買ってこなければならない。というわけで、原のアプライドに行って買う。用紙も買わねばな。

ついでにモバイるためのアイテムの物色もしておく。LANカードとモデムカードが一枚になってるやつがある。これは便利だな。33.6kbpsモデム+10BASE-Tで16000円也というのがちょっと痛いが...。しかしモデムでいいだろうか?真のモバイルならば携帯かPHSでやるべきなんだろうが、今更携帯で9600bpsじゃやる気が起きないし、PHSは契約せねばならんし、モデムでいいか。ホテルの電話が×なら公衆でもいいし。あ、でもこの季節じゃ寒そう(笑)。さんざん悩んだ挙げ句、買ってしまった。ついでにクロスのリンクケーブルも。これでうちの98と繋げば簡易HOME-LANの出来上がりだ。98のCD-ROMドライブをマウントすれば、アプリのインストールも楽だしさ。

で、ロフトに登ってプリンタを箱から出す。下に降ろすのも面倒いし、ロフトにもコンセントはあるのでそのまま設置する。どうせ98には繋げないし、このままロフトを印刷室にするか。印刷のためにいちいち梯子を登らなきゃいかんのが難儀だけどさ(笑)。で、Librettoに繋いでヘルプを印刷...するがほとんどかすれてて読めない。こりゃインクが枯れてますな。2年以上使ってないから無理もないか(笑)。またアプライドに行ってインク買ってくるか...と思ったが、すぐに出張に行ってしまうんだし、早急に必要なモノでもないので後回し。Librettoの画面に表示されているヘルプをデジカメで撮り、98に取り込み、画面に表示させて代用する事にする。最初からこうすりゃ良かった。いや、ヘルプファイルをコピればもっと早かったのか?まぁいいや。(笑)

そしていよいよ再セットアップ開始.........たるい(^^;;。CD-ROMでさえかったるいWin95のインストールだが、フロッピーだともう死にそうですな。ゲームしながらフロッピー入れ替えるくらいが丁度いい。が、あまりにたるいので居眠りこいてしまう。徹夜明けだしねぇ(笑)。寝たり起きたりしながらフロッピー入れ替えし、やっと再起動。が、「ハードウェアとプラグ&プレイ機器を設定しています」が終わった所でブルースクリーンになり「例外 0EがVXD VMAD(01)+000003BFの0028:C00308AFで発生しました」
なんじゃそりゃぁぁぁぁぁ!?。何度やり直してもダメ。マニュアルにも記述無し。しまった、こんな事なら再インストールなんかするんじゃなかった。取りあえずWebで対処法を検索したらいくつか引っかかったので、それを参考にして再チャレンジ。おおお、うまくいった。良かった。この時点で既に2:00AMなんだがどうしよう?明日つーか今日から出張なんだが。(^^;;

で、結局CABファイルの書き戻しまでやってしまう事にした。なぜならこれをやらないと、モデム&LANカードを挿してプラグ&プレイでドライバのインストールが始まった時に、Win95フロッピーを要求されてしまうからだ。まさか34枚のフロッピーを出張に持って行くなんて冗談じゃない。これをやらないと今まで眠い目をこすってやってきた意味が無いじゃないか。という事で始めるが...これも結局、ほぼ全部のフロッピーの中身をHDDに転送するわけなので、Win95インストールと同じくらい時間がかかるんだよね。途中「CABファイルが壊れています」という心臓が止まりそうなメッセージが表示されるが「OKをクリックするとエラーを修復して続行します」と出たのでOKを押したら続行を始めたのでホッと胸をなで下ろし、続ける。今にして思えば、この時点で諦めて寝るべきだった...。で、結局やりながら寝てしまったわけだ(笑)。目が覚めると6:30。やべーと思いつつまたFDを挿し替える。なんとか出かける時間までに終了し、荷物の中にLibretto一式を詰め込んで出かける。


衝撃篇

さて出張先のホテル。ここで第一の衝撃が私を襲った。あ゛...電話がモジュラージャック仕様ぢゃない...なんてこった、これでホテルからのモバイルは不可能となった。公衆電話から繋ぐのもなんだかなー。まぁいい、とりあえず使えるようにしよう、という事でモデム&LANカードのドライバFDの内容をHDDにコピーし、カードを挿してセットアップを開始する。が...ここで第二の衝撃が私を襲った。「CABファイルが壊れています」ひ〜〜〜〜、やっぱ壊れてたのか〜?カードのセットアップがここで止まってしまうため、結局モデム&LANのセットアップはできず。これでは電話回線はおろか、社内LANにも繋げないではないか。今時、Netに繋げないパソコンなんて電卓以下だ。しょうがないのでフリーセルとかして遊ぶ私(笑)。

復活篇

とりあえず一週間の出張を終え、自宅に戻って再セットアップの検証をする。どうやらWin95のセットアップ時、CABファイルの書き戻しの前に「1.2M/1.44M FD用ドライバの組み込み」を行ったのがマズかったようだ。これを行うとWin95インストールFDで使用している特殊なフォーマット(1.44Mを超える容量がある)のFDを正しく読めなくなってしまい、CABファイルが破壊されていると判断してしまうようだ。そういう大事な事はマニュアルにわかりやすく書けよ>東芝という事で、問題のドライバを外してCABファイルの書き戻しをやり直すと、今度はエラーも出ずにうまくいった。モデム&LANカードを挿してセットアップも正常に完了。LANが使えるようになったので、早速自宅の98とクロスケーブルで繋いでCD-ROMをマウントし、様々なアプリをインストールする。メール環境、ダイアルアップ環境などモバイるために必要な環境を揃え、IEも4.01にアップデートして設定完了。電話回線をモデムカードに繋いでテストも完了。完璧だ。長かった...ここまでが(笑)。

発動篇

やっとマトモに使えるようになったLibretto。会社で、自宅で活躍を始める。ちょっと問題なのは会社での使用で、東京と福岡を行ったり来たりのため、LANカード経由のTCP/IPの設定を移動する度に変更しなければならない事だ。まぁモバイル機をLANに繋ぐ時には必須の操作なのだが、Win95の場合、自機のIPアドレスを変更する度に再起動しなければならないのが面倒くさい。NTなら再起動無しで変えられるのだが、さすがにLibrettoにNTを入れる気は無いしなぁ...。さらに、ホテルを変えていないので相変わらずホテルの部屋からのアクセスができない。これもちょっと辛いところだ。やはり携帯カードを買うべきなのだろうか...。

という事で、福岡に戻った時に携帯カードを物色しに出かける。なぜ秋葉原に行かなかったかというと、行くヒマが無かったためだ(笑)。悩んだあげく携帯カード購入。これで9600bpsとは言え、完全なるモバイル環境の完成だ。ついにモバイル機Librettoの発動である。


野望篇

さて出張もいよいよ長期出張モードに入り、土日も帰れない状態に突入する。とは言え、土日のうち片方くらいは休める状態なので、空いた日に秋葉に出かけてみる。8ヶ月ぶりの秋葉だが、相変わらずだ。あちこち散策してみるが、既にLibretto購入資金や車検や自動車保険で散財している私は、あまりデカい買い物ができないのでちょこちょことした小物を買い集めるだけに終始する。散策しているうちにLibretto用品を多数取り揃えている「チチブ電機」という店を見つけた。後でWebサイトを回ってわかったのだが、秋葉原のチチブ電機と言えばLibretto屋と言うか東芝屋として有名な店なのだそうだ。Librettoに内蔵可能な大容量HDDや、PCカードスロットに挿して内蔵用のHDDをそのまま増設HDDとして使えるコネクタ等、様々なパワーアップツールが置いてある。さらに東芝純正のパーツも取り揃えてあり、まさにLibユーザのための店だ。取りあえずこの日は、異様に消耗が激しいと評判のリブポイント(あのポインティングデバイス)の予備を買って帰る。3個1パックで400円也。

時は流れ、いよいよ長期出張も終わりに近づいていた。この間にIE5のリリースがあり、入れ替えてみたが特に問題は無し。TCP/IPスタックやダイアルアップネットワークのアップデートも行ったが問題なしだ。ただ、これはIEを入れ替える前からの話だが、モデム&LANカードを挿したままだとハイバネーション時にフリーズする事がしばしば起こるようになった。携帯カードだと起こらないようだ。ちょっと気になる。そして出張最終日。ちょうど給料日と重なったので、今、秋葉に行ったら絶対何か買ってしまうな、と思っていたのだが、結局他に秋葉に行く用事が出来てしまったので行く。そして4.2GBの東芝純正HDDとPCカード接続ツール(XPRESS DOCK)を買ってしまったのだった。ああ、これで遂に私のLibrettoもメーカー保証が受けられない体になってしまうのね(笑)。

自宅に持ち帰り、HDDの換装。まずバッテリーを外し、Librettoの左横にあるHDD内蔵部の小さなフタを取り外す。ネジ2本なので楽勝だ。フタを開けるとHDDが見える。HDDにはスライド式の取っ手が付いているので、これを引き出してHDDを引き抜く。そして取っ手を新HDDに付け替え、HDDを差し込む。後はフタをネジ止めすればOK。実に簡単だ。ただしここでは次の作業のため、フタは閉めずにおく。
LibrettoにFDDを接続し、Windows95セットアップ起動FDでブートする。セットアッププログラムを中断し、fdiskで領域確保。とりあえず2GB×2パーティションに切る。Librettoの場合、ハイバネーション領域確保のためにはLibrettoからバックアップした起動FDを使って、Librettoでfdiskしてやらないといけないそうなので、このような手順となる。そしてformatコマンドでフォーマット。/sオプションでシステムを転送しておく。
ここでHDDを入れ替え、旧HDDに戻す。HDDから今まで通りのWin95を起動し、ここでXPRESS DOCKの出番だ。新HDDをXPRESS DOCKに接続し、XPRESS DOCKのカード部をスロットに挿す。すると4.3GBのHDDはリムーバブルディスクとして認識され、D,Eドライブに割り当てられるのだ(2パーティションに切ったため、DとE)。そこでCドライブ(旧HDD)の内容を全てDドライブにコピーする。同じ名前のファイルがあっても構わずにガンガン上書きコピーだ。ただしWin386.swpだけは、最初からコピー対象から外した方が良いだろう。コピーできずに一括コピーが中断されるからだ。

で、全コピが終わったらWindowsを終了し、また差し替え。新HDDをLibrettoに収めて完了。4.3GBの広大なディスク空間を持ったLibrettoの完成だ。これは私の自宅PCや会社PCよりも多いぞ(笑)。