物理学と化学の基礎知識
10問(5肢択一) 6問以上正解で合格
1. 熱に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 比熱が大きいものは熱しやすく、さめやすい。
- 銅は鉄より熱伝導率が大きく、熱を伝えやすい。
- 熱は伝導、対流、ふく射によって移動する。
- 液体に熱を加えると、その体積は膨張する。
- 水は鉄よりも、その比熱は大きい。
2. 有機化合物に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- ほとんどのものが水によくとける。
- 危険物の中には有機化合物に該当するものはない。
- 無機化合物に比べて一般に融点が高い。
- 無機化合物に比べて種類が少ない。
- 完全燃焼すると二酸化炭素と水蒸気を発生するものが多い。
3. 単体、化合物及び混合物について正しいものを選びなさい。
- 空気は窒素と酸素の化合物である。
- 水は酸素と水素の混合物である。
- 二酸化炭素は炭素と酸素の混合物である。
- ガソリンは種々の炭化水素の混合物である。
- 鉄のさびは単体である。
4. 燃焼の三要素がそろっている組合わせはどれか。
- 空気 生石灰 マッチの炎
- 一酸化炭素 空気 電気火花
- 水 炭素 熱
- プロパン 炭素 静電気火花
- ガソリン 窒素 電気火花
5. 静電気に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 静電気は電気の不導体(不良導体)の摩擦などによって発生する。
- 静電気を蓄積すると火花放電を生じることがある。
- 静電気は湿度が低いほど発生しやすく、蓄積されやすい。
- 静電気の蓄積防止方法として接地(アース)する方法がある。
- 物質に静電気が蓄積すると発熱し、その物質を蒸発しやすくする。
6. 引火点に関する次の説明のうち、正しいものはどれか。
- 可燃性液体が燃焼範囲の下限濃度の蒸気を出すときの液体の温度をいう。
- 燃焼範囲の下限濃度の数値と引火点の数値は等しい。
- 可燃物を空気中で加熱した場合、点火源がなくても自ら発火する温度をいう。
- 燃焼範囲の下限濃度にある可燃性蒸気を発火させるのに必要な火源の最低温度をいう。
- 可燃性液体が燃焼範囲の上限濃度の蒸気を出すときの液体の温度をいう。
7. 次に掲げる性質を有する可燃性液体についての説明のうち、正しいものはどれか。
引火点ー18℃、蒸気比重2.0(空気=1)、比重0.97、沸点56.5℃、
燃焼範囲2.6%〜12,8%(容量)
- 56.5℃になるまでは、可燃性の蒸気は発生しない。
- この液体の蒸気の重さは、空気の約2分の1である。
- この液体2kgの容量は1.94リットルである。
- この液体の蒸気35%、空気65%からなる混合気体が入っている容器に火花を飛ばしても、火はつかない。
- 常温(20℃)では炎、火花を近づけても火はつかない。
8. 消火方法とその主たる消火効果との組み合わせで正しいものは次のうちどれか。
- 石油ストーブが異常燃焼したので粉末リン酸塩類消化器で消火した。…冷却効果
- てんぷら鍋の油が燃えたので強化液消化器で消火した。…除去効果
- 防火防災訓練でオイル盤で灯油を燃やし、泡消化器で消火した。…除去効果
- 少量のガソリンが燃えていたので二酸化炭素消化器で消した。…窒息効果
- 油ぼろが燃えていたので乾燥砂で覆って消火した。…冷却効果
9. 消火剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 強化液は水にアルカリ金属塩類を加えているので、水より凝固点が低い。
- 二酸化炭素は不燃性の気体で空気より重いので、窒息効果がある。
- ハロゲン化物はその蒸気が空気より重く、通電性もないので電気火災に適している。
- 泡消火剤は基本的に水を使用しているため通電性があり、電気火災に適さない。
- 粉末消火剤は無機塩類を粉末にしたものであり、通電性があるため電気火災に適さない。
10. 「水が消火剤として優れている」という理由について次のうち誤っているものはどれか。
- 比熱と蒸発熱が大きいこと。
- 容易に入手できること。
- 凝固点が高いこと。
- 液体であること。
- 水蒸気が酸素濃度を薄めること。