自転車紀行記図書館、ライブラリー

チベットの白き道
 本来、外国人の自転車旅行が認められていないチベット高原を2回に渡り東方面と西方面を旅した記録。高度順化に悩まされなから5000m級の峠を越えてチベットの文化と人々の暮らしに触れた貴重な自転車旅行記。
 写真から感じる天国に一番近い高原チベットの美しさと、山を見て悟りの境地を考えついた古代の仏教の原点が解る。
昨今のチベット問題を別な視点で知ることができる旅行記。
行かずに死ねるか
 自転車で世界一周を目指す冒険物語は数々あるが、この作者のすごい所は、著作にも表れているように絶対旅行記では無い本の構成だ。言い換えれば「出会い」を求めて7年半も世界をさ迷ったって感じなのだ。だから出会った事件と出会った人しか書かれていない。風景は人間を描く刺身のツマみたいもんだ。この作風には違和感を覚える人も居ると思う。一億2000万人が暮らす日本国内でも様々な人との出会いがあるはずだ。彼が、あえて世界での出会いを求めたのは、日本国内では得られない「世界一」に出会いたいから。
 でも、たぶん彼の「世界一」は一番身近にあったのだろう。それに気がつくまでのプロセスって感じの旅の持つ人間を育てる機能をこの本から感じる。
脳を鍛えるグッズ(電卓)
 全然関係無いけど、インタネで探してた「脳を鍛えるグッズ」。このシャープの電卓付き脳を鍛える(なのか、脳を鍛える機能付き電卓なのか)が一番安く手に入る。
アマゾンの場合1500円以上は送料無料。これが楽天だと1200円も送料がとられる。
ヨドバシで1700円くらいだから、インタネのほうが安く入手できる。
やった。
 史上最長の有給休暇って副題があるように著者はミキハウスの社員。社長から現地の子供にミキハウスの服を着せて写真を送ることって「社命」を受けての4年3ヶ月の「有給休暇」。
世界の子供の写真が多く収載されていて、これだけを見ても何か勇気が湧く。
本の帯にあるんだけれど「こんなサラリーマンがいてもいいじゃないか。」って竹村健一氏の言葉はそのまま、彼にあてはまる。また、この本の印税が旅で出会った人々に寄付されるってのも著者らしい感覚だと思う。
ナイル自転車大旅行記
 ナイル川一本に絞って下流から源流を目指す自転車旅行記。たぶん、世界で一つの自転車旅行記だろう。ただただナイル川の源流を見たいって好奇心を原動力に南に向かってナイル川を遡る。自転車で通行できないところはフェリーを使うが長大なナイル川を遡る旅は詳細に記述されていて雰囲気が伝わる。
 特に水の入手にサバイバルグッズの水浄化装置を使うのだが、これが無いと旅は続けられなかっただろう。あらためてアフリカ大陸の地図を見ると作者の辿った道がいかに長大なのか実感できる。
自転車に乗って
 ほのぼのとした自転車での日本一周旅行記。アルバイトで稼ぎながら旅を続ける。そのアルバイト先での人との触れ合いが楽しい。
こんな日本見聞記があっても良いだろう。若い頃にしか出来ない旅の形を教えてくれる。プラス思考ってのは旅を続けるのに大切な要素なんだと教えてくれる。
グラニー・ギア 私の自転車物語
 著者の土屋朋子さんは自転車に出会って人生が変わったって人々の一人。毎年田沢湖中心に女性(高齢女性?)による競技自転車によるツーリングを主催している。自転車、特に競技自転車への理解と普及を目指して活躍している。
 ヨーロッパの各国で行われるツールドの様子、その文化土壌を詳細に記載している。ヨーロッパの自転車文化の紹介の書として貴重な一冊だ。
 北海道で毎年行われるツールド・北海道も文化の成熟とともに地域に根ざしたものに育ってもらいたい。そのためにはボランティアの活用や札幌大通り公園クリテリウムを是非とも実現したいものだ。
 ヨーロッパの競技自転車を取り巻く自転車文化と地域文化のコラボレーションがうらやましくなる。
ユーラシア大陸自転車横断記
 ユーラシア大陸最西端のロカ岬から初めて日本に向かってひたすら東進する自転車旅行。とにかくビールを良く飲む。各国の酒入手事情に詳しい。
 海外を数年かけて旅する日本人の若者達との出会い、そして長期滞在(沈没とも呼ぶ)の繰り返し。ひたすら東を目指す旅なのだが、のんびりと旅を楽しみながら進む。最後の最後に書かれているのだが常に輪行袋(自転車を包んで交通機関に積み込む)を離さず、何時やめても良いと考えながら結局韓国まで走りきった楽しい旅の記録。
天国と地獄、地球8万キロ自転車の旅
 
自転車キャンピング
 何時かは自転車にテントを積んで旅したい。そんな思いで購入したけど実現には道は遠い。女性の書いた自転車キャンピングの本。無理ない自転車を利用したキャンプの入門編。
 自転車用に軽くて多目的な機材が各種紹介されている。この本を読んで実際に自転車キャンプを試みた人はどれくらい居るのだろう。でも、本棚に一冊有って良い本だと思う。
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