究極の素数を求める旅(3)

自宅にパソコンが来た
 前回のPC98LTUでの限界は、N88BASICの限界にたどり着く前に外部記憶装置の限界で中断になった。
ところがわが家でパソコンを買うことになった。大きな理由は会社の株を持っていたのだけれど親会社が全株を持って100%子会社になるので個人の株を買い上げるって事になったから。たしか1995年頃だったと思う。その時に売った株の代金の一部でパソコンを買おうって話しになった。(ま、僕がそう流れを作ったってのが正解なんだけど)。
当時のパソコン購入事情で言えばわが社の社員の購入状況が的確に状況を現してると思う。最初に自宅にパソコンを買ったのは2年ほど前で独身貴族、価格は80万円、OSはMS/DOS。1年ほど前に仕事で必要になるからと買った者は妻帯者だったが価格は50万円、OSはWIN3.1。そして、僕が購入しようと考えたのはNECのPC9801BX3。ディスプレーとハードデスク20Mbyteで13万5000円で今は無き「そうご電気」で申し込んだ。
 ところが待てど暮らせどパソコンが届かない。3ヶ月も経つとイライラして「そうご電気」の担当者に電話を入れる(当時はパソコンは注文して1ヶ月くらい待たされるのが当たり前だった)。実は購入時に担当者とパソコン談義をやっていたので、こちらのスキルも解っていて「すみません、1ヶ月経っても入らないので発注をPC9801BX4に替えて発注してます。価格は1万円程安くなるので無断で替えましたけど、そのほうが良いですよね」ってな内情。
 結局、4ヶ月遅れでわが家にパソコンが入った。ハードディスクは40Mbyteも(笑い)有った。フロッピーユニットは2個も付いている(爆笑)。
 このマシンは居間に置いてもっぱらパソコン通信とゲーム用になった。OSは最初はMS/DOSの5.0、後にWin3.1にして海外からWinsockなんかをクレジットで買ったりした。このマシンで素数挑戦の旅を再開したかったのだが共有パソコンってことでこのパソコンでは実験が継続出来なかった。
 もっとも、CPUクロックが8Mhz、10MHz切り替えタイプでさほど効果的な結果が出せるとも思えないのだった。

ノートパソコンが余りだした
 1990年代のパソコンは技術改革が級数的に進み3年も経つと会社のパソコンはお倉入りになる。得意先の環境をバックアップした外付けハードディスクは新しいマシンに接続されてノートパソコンはまったく使われなくなる。その中から98NOTEex/tを自宅に持ち帰る(笑い)。
 これを自分の部屋で再度「素数探索の旅」マシンに仕立てる。前回のプログラムには無駄な処理も多々有ったのでそこそこ修正して再度実験を始める。前回、夜を徹して動かして半年かかった処理が一晩で終わる。これはすごい。求めた素数はハードディスクに着々と蓄えられる。
がしかし、10万件でファイルの大きさは900Kbyteにもなる。相変わらずハードディスク容量問題に直面する。このマシンでは100万あたりで限界に達する。事実1ヶ月も動かすとハードディスクが満杯になり処理を続けられなくなった。
 これが1998年辺りだろうか。プログラムを改造してファイルエリアを縮小するか、それとも外付けのハードディスクを増設するか悩む所だ。やがてわが家のパソコンもNECのPC9821のXa7にアップグレードしwin95になったのだけれど、DOSの世界はノートパソコンでは生きていた。
 結局、2000年になって今使ってるノートパソコンが手に入る。PC9821Ne。ハードディスクは500Mbyte。ここでプログラムを見直し一気に16桁素数に挑戦する体制を整えた。
このパソコンはメインメモリー24Mでwin95が動いていたのだがディスクをフォーマットしてDOSマシンにした。プログラムも書き換えて今まで避けていたファイルに依存する方式に替えた。何故かと言えばディスクキャッシュでメモリーをファイルに出来るので夜中に動かしても静かだ。これで200万個の素数を現在発掘中なのだ。
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2002.05.30 Mint