多宝温泉 だいろの湯 (新潟市西蒲区) A  (泉質A、浴室A、設備B、眺めB)

新潟市西蒲区石瀬3250 TEL:0256-82-1126 営業時間:6:00-9:00(受付8:00まで)、10:00-22:00 定休日:なし
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物泉、55.2℃、掛け流
タオル:あり サウナ:あり 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:あり
http://www.daironoyu.com

場所:岩室温泉街の弥彦側のはずれにある。温泉櫓が目立つので迷うことはない。駐車場も広々としている。以前よりこの場所には源泉が垂れ流されていて、硫黄臭が漂い、通る度にどう利用するのか気になっていた。温泉通の中には子供用ビニールプールを持参して密かにこの湯を浴びたという人もいた。私も早く入ってみたいなあと思っていたが、ついに2001年11月22日、日帰り温泉施設として開業した。泉質の良さから、オープンとともに大変な人気施設となったが、脱衣場、洗い場、休憩設備の狭さが不評であった。2003年3月27日、脱衣場、洗い場、休憩場所が大幅に拡張されて増築オープンし、設備的不備が一気に解消された。さらに2006年10月、露天風呂が改修され、2007年7月末には3号源泉の使用が開始されて、ますます魅力的な施設になった。

料金:大人800円、小人400円、タオルセット付き。浴衣は200円。平日午後5時以降、大人500円、小人250円、タオル付き。下駄箱に靴を入れ、鍵と引き替えに受付する。
 また、2011年4月18日より早朝営業(6:00-9:00)を開始し、タオル付き500円であり重宝したが、同年11月末で終了し、その後再開されていないのが残念である。

浴室:内湯は、ジェット付きの大浴槽(2号源泉使用)、掛け湯、サウナ、水風呂がある。大きなガラス窓から庭園を見渡すことができるが、全般に狭苦しい印象を受ける。これだけだとがっかりであるが、実は奥に大庭園露天風呂(1号源泉使用)がある。屋根付きなので、露天風呂という表現は問題かも知れないが、ほぼ正方形で、何と50畳の巨大な浴槽がある。一部は浅くなっていて寝湯として使用される。この境界は分かりにくいので足元には注意しよう。隅にある石の穴からは大量の源泉がボコボコと吹き出していている。浴槽の湯の流出口は分かりにくいが、浅い方に流出口が切られており、しっかりと掛け流しされている。屋根がある分硫化水素臭が充満し、温泉気分を盛り上げ、ゆったりとして心地よい風呂である。当初飲泉用の柄杓が置いてあったが、保健所の指導で撤去された。
 また、外には打たせ湯と露天風呂がある。当初は露天湯滝・露天滝壺と称し、循環された湯が使用され、湯温は30℃とぬるいので、間違って池に入ってしまったのではないかとビックリした。2006年10月、露天風呂は改修され、これまでの2〜3倍に拡張された。長方形の浴槽に巨石が配され、左右2つに分かれ、中央に通路があり手すりがつけられている。浴槽縁は赤御影石で、左右の浴槽にそれぞれ石段が組まれていて、手すりがつけられている。打たせ湯もある。この露天風呂に2007年7月末から3号源泉の使用が開始された。さらに2008年2月、この露天風呂の半分に屋根がかけられた。
 洗い場は仕切付きで17ヶ所。ボディソープ・シャンプー完備。脱衣場の洗面・化粧台は2ヶ所にあり、ドライヤーがある。これまではクシ類はなかったが、2010年2月より、ヘアブラシが置かれるようになった。

泉質:大庭園露天風呂の1号源泉は、源泉名:多宝温泉だいろの湯1号源泉。源泉温度55.2℃、使用位置47℃。湧出量は162L/分、PH 8.85。地下1209mより自噴。泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉。主な成分(イオン濃度mg/kg、平成6年4月5日分析)は、Li 0.07、Na 561.9、K 8.8、Mg 1.2、Ca 93.6、Sr 1.8、Ba 0.3、Al 0.06、Mn 0.05、Fe(II) 0.4、F 4.2、Cl 863.9、Br 2.3、I 0.6、HS 71.6、SO4 9.4、HCO3 161.7、メタ珪酸 61.6、メタ硼酸 9.5、遊離H2S 12.8、遊離CO2 8.8 など、ガス性除く成分総計は1853mg/kgである。実際の湯は、硫化水素臭が強く、湯は淡緑色透明、硫黄味・塩味がし、苦味が強い。日によっては黒い湯花が手や尻について黒くなることもある。この源泉を2号源泉と熱交換により温度を47℃に下げて、無濾過で80L/分で掛け流ししている。
 内風呂の2号源泉は、当初は良好な泉質でありながら温泉の認定を受けていなかったが、2006年秋に温泉として登録された。源泉名:多宝温泉だいろの湯2号源泉。源泉温度25.8℃、使用位置42.0℃。湧出量838L/分(動力)。PH8.9。地下300mより湧出。温度が低いため、高温の1号源泉と熱交換することにより湯温を上げて、200L/分で掛け流ししている。泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成18年8月25日分析)は、Li 0.10、Na 1888、K 14.5、NH4 0.02、Mg 0.3、Ca 80.7、Sr 0.5、Al 0.01、Fe(II) 0.06、F 0.3、Cl 832.9、Br 2.3、HS 5.6、SO4 78.1、HCO3 26.2、CO3 3.0、メタ珪酸 26.1、メタ硼酸 2.7、遊離H2S 0.08、などガス性除く成分総計は1553mg/kgである。実際の湯は、ほとんど無色であるが、わずかに白濁し、微硫化水素臭、硫黄味がする。
 2007年7月末より露天風呂に使用開始された3号源泉は、源泉名:多宝温泉だいろの湯3号源泉。源泉温度45.7℃、使用位置43.0℃。湧出量1140L/分(動力)。PH 9.6。地下1000mより湧出。泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成19年3月29日分析)は、Li 0.03、Na 491.4、K 3.3、Mg 0.2、Ca 681.2、Sr 6.3、Ba 1.3、Mn 0.03、Fe(II) 0.08、F 1.3、Cl 3967、Br 12.4、I 1.2、HS 5.4、SO
4 5.6、HCO3 14.3、CO3 27.3、メタ珪酸 33.1、メタ硼酸 37.1、遊離H2S 0.08、などガス性除く成分総計は6696mg/kgである。実際の湯は、無色透明であるが、薄い塩味と硫黄味がするいいお湯である。
 それぞれが魅力的な3種類の高品質な源泉を同時に味わえるようになったことはすばらしい。
いずれも源泉100%で、温度調整は熱交換による。温度むらを無くすために攪拌はしているが、濾過はしておらず、掛け流されている。ただし、保健所の指導によりしかたないが、衛生管理のため塩素系薬剤が使用されている。しかし、塩素臭さは全くなく、湯の鮮度は高い。3種類のいずれの源泉も魅力的だが、特に、大庭園露天風呂の1号源泉は月岡温泉に匹敵するほどの、全国屈指の硫化水素量を有しており、温泉好きも十分に納得できる泉質である。ただし、そのために金属類は真っ黒になるので眼鏡やアクセサリー類は持ち込まないよう注意しなければならない。

コメント:館内には休憩用広間のほか、ファストフードコーナー、食堂、売店、休憩ラウンジ、個室、マッサージコーナー等がある。2階にはステージ付き大広間があり、2階のラウンジにも生ビールやソフトドリンクの販売コーナーがある。温泉卵が販売されており、半熟の卵は美味である。
 天然自噴温泉、源泉100%、非濾過、大量掛け流しの醍醐味は、至福の幸せである。あとは仮眠室でもあれば文句ないのだが。ともあれ、一般の人にも、温泉マニアにも、特にお勧めしたい温泉である。休日や日中は混雑するので、人混みが少ない夜間にゆっくり利用されることをお勧めする。
 また、食堂のメニューは豊富であり、間瀬漁港直送の魚介や自家製の野菜など、食材にこだわりがあり、味も良い。寿司カウンターまであるのはすばらしい。

*2010年2月に、受付左のラウンジが拡張された。これまでの喫煙所、マッサージ室が奥に増築されて移動し、その場所がラウンジとなり、大型テレビが設置された。


*2006年秋、露天風呂改修後に源泉が不調となり、かつての面影がないほど劣化して、ファンをがっかりさせていたが、2007年春先に源泉のメンテナンス工事が行われ、見事に復活した。
*2012年4月、1号源泉が再び不調となったが、改修工事が行われて復活した。

(No.235 2001/11/23、2002/2/7、5/5、2003/3/30、2006/10/10、2006/12/5、2006/12/20、2007/7/31、2007/8/7、2008/3/18、2008/12/9改訂、2010/2/14、2011/4/18、2011/5/29、2011/11/19、2012/4/29追記、2013/6/30訂正)

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