月岡温泉 手湯の杜 (新発田市) B  (泉質A、浴室:手湯・飲泉のみ、設備C、眺めC)

新発田市月岡温泉 TEL:    営業時間:7:00-22:00  定休日:なし
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物泉・硫酸塩泉、49.3℃
タオル:なし サウナ:なし 露天:なし 石鹸:なし シャンプー:なし 休憩所:なし 食堂:なし
http://www.tsukiokaonsen.gr.jp/

場所:月岡温泉の旧湯温泉街の「月岡温泉発祥の地」の石碑の左横に、2014年5月28日、オープンした。手湯のほかに飲泉もできる。

料金:無料。

浴室:鳥居のような門をくぐり、、両脇に玉砂利が敷かれた通路を進むと、屋根付の「手湯・飲泉所」がある。小さな浴槽に蛇口から源泉が注がれていて、表現としては掛け流しということになる。この小さな浴槽に手を浸ければ手湯ということなのだろうが、手の洗い場としても小さすぎるくらいである。小さな使い捨てカップが置いてあるので、飲泉することができる。

泉質:源泉名は月岡6号井。泉質は含硫黄-ナトリウム・塩化物・硫酸塩泉。源泉温度49.3℃、湧出量141L/分。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成26年4月10日分析)は、Li 0.3、Na 1107、K 22.8、NH4 6.9、Mg 21.8、Ca 49.5、Sr 2.4、Cu 0.1、Zn 0.2、F 2.7、Cl 953.3、Br 5.0、I 0.9、HS 79.3、S2O3 26.0、SO4 596.5、HCO3 485.1、メタケイ酸 43.5、メタホウ酸 14.4、遊離CO2 20.4、遊離H2S 22.6、などガス性除く成分総計は3591mg/kgである。硫化水素イオン78.7mg/kg、チオ硫酸イオン17.4mg/kg、遊離硫化水素22.4mg/kgから計算される総硫黄は全国でも屈指である。この源泉が非加熱・非消毒で注がれており、飲泉できるのはすばらしい。ただし、苦くてまずい。旅館の湯は5号井と6号井の混合泉であり、これほどまずくはない。

 
コメント:大変小さいので、手湯といってもひとりしか湯に浸けられず、混み合えば順番待ちになるので、ゆっくりできそうにない。実用性よりモニュメントとしての存在意義があるものと思う。鮮度の高い6号井の源泉を飲泉できるのは良い。わざわざ手湯だけ目的に月岡に行く人はいないだろうが、温泉街を散策するついでに立ち寄るには便利である。門を入って左手には絵馬を掛ける場所も作られており、観光の目玉にしようともくろんでいるようだ。
 月岡温泉では、開湯100周年記念として、この「手湯の杜」のほか、県内92の酒蔵の吟醸酒などを試飲できる「プレミアム SAKE 蔵」も同時にオープンした。500円で3杯試飲できるそうなので、酒好きには喜ばれそうである。

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(No.501 2014/5/31)

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