栃尾又温泉 栃尾又温泉センター (魚沼市:旧湯之谷村) A (泉質B、浴室B、設備C、眺めC)

魚沼市栃尾又温泉  TEL: 営業時間: 定休日: 新館オープンに伴い宿泊客専用になった
泉質:単純弱放射能泉
タオル:あなし サウナ:なし 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:なし

場所:栃尾又温泉は湯之谷村の大湯温泉のちょっと先にある。3軒の湯治宿があり、その奥に温泉センターがある。この一帯は古い湯治場の趣があって、風情豊かな空間を作っている。この温泉は養老2年(718年)に行基が発見したという古い歴史を持ち、子宝の湯として全国的にも知られている。子持杉というのがあり、木の間を通り抜けると願いが叶うという。噂を聞いた遠来の客が多いらしい。この温泉センターは、新潟県内初のクアハウスとしてオープンした施設で、様々な入浴プログラムが組まれている。しかし、水着着用でなく、裸で入浴というのはありがたい。館内の雰囲気は、クアハウスというハイカラな名前でなく、湯治場という表現がぴったりである。そのためか最近はクアハウスという宣伝文句は使わなくなったようだ。施設は非常にコンパクト。1階に浴室、2階に休憩用広間がある。

料金:入浴は、大人620円、小人310円、タオルなし。旅館の宿泊客は無料である。

浴室:広くはないが、各種浴槽がすき間なく並んでいる。かぶり湯の他、全身浴(高温、低温の2種)、寝湯(低温)、気泡浴(高温)、圧注浴(高温)などがある。青いタイル張りで、独特の雰囲気を醸し出している。基本的にここは湯治目的に来るところ。そのためか洗い場は非常に狭い。シャワーは3ヶ所のみ。ボディソープ、シャンプーは完備。

泉質:単純弱放射能泉。源泉温度37度。無色透明無味無臭。低温浴槽の注ぎ口に飲泉用コップが置いてある。成分的には、通常のイオン濃度は特記すべきものはなく、成分合計は260mg/kg程度。ラドンを64.6x10-10キュリー含むのが特徴。全国的にも有数の放射能泉である。鎮静効果が高く、不妊症にも効く。低温の浴槽は源泉をそのまま注いだものでぬるい。ここに何時間も入るというやり方が昔から行われているという。ここに長時間入浴していると気持ちが静まる。日帰り入浴では効果は少ないだろうが、世間から逃れ、ゆったりと低温の浴槽に浸かっていると心の疲労が取れそうである。心身の疲れをとり、自律神経の乱れを落ち着かせるマイナスイオンが特に多いとテレビ番組で紹介されていた。

コメント:大湯温泉のすぐ先で、交通の便は良く、湯治気分を気軽に味わうには最適であろう。不妊症だけでなく、心の疲れた人にお勧めである。

(N0.144 1999/10)

追記:2000年、新館オープンに伴い、湯治専用に改装された。

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