寺泊岬温泉 ホテル 飛鳥 (長岡市:旧寺泊町) B  (泉質C、浴室A、設備C、眺めA)

長岡市寺泊野積107  TEL:0258-41-6111 営業時間:11:00-21:00 定休日:なし
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩泉、47.5℃、循環
タオル:なし サウナ:あり 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり(平日昼のみ) 食堂:あり
http://www.hotel-asuka.jp/

場所:寺泊から新潟方面へ国道402号(越後七浦シーサイドライン)を進む。トリックアートのSOWA美術館の斜め向かいにある7階建てのホテルである。隣は日本海夕陽ブルワリーという地ビール工場である。1999年4月末の開業であるが、その後増築され、向かいには別館のアネックス飛鳥(崖下に作られているので屋上から出入りすることになる)も作られた。野積岬温泉と称してはいたが、残念ながら天然温泉ではなかった。しかし、温泉掘削に成功し、2005年7月30日より寺泊岬温泉として天然温泉の利用が開始された。玄関を入って正面にフロント、左に売店、奥にレストランがある。入浴客はフロント右手のエレベーターで直接4階に上がる。ここに入浴客用の受付がある。下足箱の鍵と引き換えに浴室ロッカーの鍵を受け取る。

料金:大人700円、小人300円、タオル別。レンタルタオル50円、バスタオル100円。

浴室:浴室からの展望は抜群。日本海が一望でき、日没どきの入浴は格別である。浴室は日本海が一望される「海彦」(左側)と日本海と弥彦山を望める「山彦」(右側)があり、男女交互で使用される。浴室内には、掛け湯、大浴槽(温泉使用)、寝湯、サウナ、水風呂のほか、もっこ(本俵)の湯という海藻の風呂がある。ほかに露天風呂がある。洗い場は仕切付きと仕切なしがあり、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがある。脱衣場洗面台にはドライヤー、ヘアブラシ等あり。紙コップ式の冷水器も置いてある。

泉質:源泉名は寺泊岬温泉。泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩泉。源泉温度47.5℃。湧出量106L/分(使用量70L/分)で、地下1100mより汲み上げている。主な成分(イオン濃度mg/kg、平成17年5月11日分析)は、Li 2.2、Na 5854、K 47.4、NH4 0.8、Mg 21.2、Ca 2018、Sr 28.9、Ba 13.3、Al 0.3、Mn 0.7、Fe(II) 4.6、F 1.0、Cl 12870、Br 45.1、I 4.1、NO3 0.6、SO4 2.7、HCO3 48.2、メタ珪酸13.3、メタ硼酸126.3、遊離CO2 9.9など、ガス性除く成分総計は21103mg/kgとかなりの濃さである。季節により温度調整のため加水、季節により浴槽温度が低下したときに加温、温泉資源の保護と大浴槽の温度ムラを解消するために循環、衛生管理のため塩素系薬剤により消毒と掲示されており、大浴槽のみ温泉を使用し、他は水道水を使用と掲示されている。
 実際の湯は、無色透明無臭で、源泉使用開始当初は、かなりの塩辛さと苦味があったが、現在のお湯は無味であり、強塩泉の面影は感じられない。また、もっこの湯は本俵という海藻のお風呂であるが、かなりの臭気を放ち、浴室内にその臭気が充満している。磯の香りと言うより生臭い感じがして、個人的には不快に感じる。

 なお、ホームページには単純温泉を使用と記載されており、脱衣場に掲示されている内容と異なる。どちらが正しいのか疑問である。

コメント:ロビーには曲がりくねったソファがあり休憩できる。平日の11時から15時までは無料休憩室を利用できる。ロビーには自販機がある。食事は1階のレストランを利用できる。きれいな施設で展望も良く、根強いファンも多かったが、天然温泉の利用でさらに魅力的になった。しかし、現在のお湯は掲示された泉質とかけ離れているのが残念である。

 2006年春に、向かいに日帰り温泉施設「太古の湯」ができてこのホテルの日帰り利用は減ったが、2017年10月末に「太古の湯」が閉館し、このホテルの日帰り利用の需要が高まった。

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(No.110 1999/5/4、2005/8/2全面改訂、2006/4/1料金改定、2010/1/16URL訂正、2018/1/13大改訂)

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