結東温泉 萌木の里 栃の実館 (津南町) A  (泉質B、浴室C、設備B、眺めA)

中魚沼郡津南町秋山郷結東 TEL:0257-67-2000 営業時間:10:00-21:00(レストランは11:00-1700、ラストオーダー16:30) 
定休日:なし(臨時休業あり)、露天風呂は12月〜3月まで休業
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉、39.5℃、露天:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉、43.5℃、掛け流し
タオル:なし サウナ:なし 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:あり
http://park16.wakwak.com/~moegi/

場所:津南町の中心から秋山郷への案内板に従って国道405号を約17km、25分程山に入ったところにある。中津川沿いの巨大な断崖絶壁を右手に見ながら山を上る。ダム、発電所を過ぎた辺りから、車もすれ違えないほど狭い道となる。これでも国道かとあきれてしまう。風光明媚でつい景色に見とれるが脇見運転にはくれぐれもご注意。谷間に転落しませんように。でもこんな道でもバスが通っているのは驚き。こんな所に温泉施設が本当にあるのか不安になりながら進む。所々すれ違いのために道が広くなっているが、Uターンする場所もないので進むしかない。結東の集落を過ぎ、少し登ると確かに温泉はあった。栃の実館というのが萌木の里の中心施設で周囲に宿泊用のコテージが散在している。釣り堀や野外ステージまである。

料金:内風呂、露天がそれぞれ別料金で500円(子供同額)である。休憩室利用は別料金。ただし、内風呂・露天風呂・休憩用大広間利用のセットで800円なので、通常はこれを利用しよう。(現在は内風呂・露天風呂・休憩用大広間利用のセットで500円に値下げされたそうです。)

浴室:栃の実館内に内風呂として、桃源の湯がある。浴室棟入り口で靴を脱ぎ、鍵付き下駄箱に靴を入れ浴室に向かう。脱衣場の脱衣棚も鍵付き。浴室は大浴槽があるのみであるが、大きなガラス窓から見える山々の景色は雄大であり、開放的である。洗い場にはボディソープ、シャンプーあり。
 また、露天風呂である山彦の湯は、200mほど歩いた所にある。右側の低いところに男風呂、左の高いところに女風呂が作られていて、見えないように工夫されている。脱衣場は鍵なしの棚とコインロッカー(20円)がある。外へ出ると雄大な景色と共に、岩造りの露天風呂がある。中央部の石から湯が注がれ、掛け流しされている。開放感は最高。ここは石鹸類使用禁止となっている。洗いたい人は、脱衣場にシャワー室があるのでそこを利用する。無人であり、出入りは自由だが、栃の実館の受付で料金を払うこと。なお露天風呂は冬期間(12月〜3月)は休業になるのでご注意。

泉質:源泉はそれぞれ異なるようであり、桃源の湯は結東温泉で、細かい成分表示はないが、泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。無色透明無臭であるが、わずかな塩味がある。源泉温度は39.5度である。加熱循環されているようだ。
 一方山彦の湯は、源泉名もやまびこの湯といい、同様にナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉であるが、ナトリウムイオン4836.3mg/kg、カルシウムイオン28.39mg/kg、硫酸イオン75.9mg/kg、塩素イオン637.1mg/kg、炭酸水素イオン27.1mg/kgなどが主な成分であり、ガス性除く成分総計は2209mg/kg。薄い赤褐色調で無臭であるが鉄分を含むため鉄味がし、お湯の注ぎ口は赤茶色になっている。源泉温度は43.5度。こちらは掛け流し。

コメント:館内はきれいで、売店や食堂は充実。秋山郷のお土産品が多数販売されている。2階はギャラリーとなっており、展覧会など行われている。眺めも良い。紅葉の季節は特におすすめ。もうちょっと道路がいいといいのだが、道が悪いのも風情であり、世間から逃れ気分転換を図るに好都合かも知れない。自然散策、森林浴ということでゆっくりしたい施設である。一度はコテージに宿泊したいものだ。

 

(No.75 1998/9/26、2001/10/27、2004/1/26、2004/6/24改訂、2020/4/25URL訂正)

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