大瀧拓哉ピアノリサイタル (中止)
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2020年8月16日(日) 14:00  新潟県民会館 小ホール
ピアノ: 大瀧拓哉
 

シュトックハウゼン:ピアノ曲 IX

ベートーヴェン:ピアノソナタ第32番 作品111

(休憩)

ジェフスキ:「不屈の民」変奏曲

 長岡市出身で、ヨーロッパで研鑽を積み、2016年にフランスで行われたオルレアン国際ピアノコンクールで優勝した後の目覚しい活躍ぶりは、ここに改めて記す必要もないでしょう。特に現代音楽の分野ではその存在感を高めています。
 これまで国内外で演奏活動を行ってこられましたが、2019年夏に完全帰国され、演奏活動のほか、指導者としての活動もされており、今後は新潟のみならず日本の音楽界牽引していくことが期待されます。

 新潟でのコンサート活動も活発にされていますが、私はなかなか聴く機会がなく、ドイツ留学中の2014年8月のリサイタル、2018年3月の新潟セントラルフィルとの協奏曲の演奏、2019年5月のリサイタル以来となります。
 本当なら、5月に開催予定だった新潟室内合奏団第81回演奏会でのベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番を聴くはずだったのですが、残念ながら中止になってしまいました。こんな経緯もあって、今回のリサイタルへの期待が高まりました。

 今回のリサイタルの目玉は、後半で演奏されるジェフスキの「不屈の民」変奏曲です。1975年に作曲された演奏時間60分に及ぶ大曲で、20世紀を代表するピアノ曲だそうですが、不勉強な私は全く知りませんでした。
 昨年秋の長岡でのリサイタルでも演奏されていますが、長岡遠征できずに聴くことはできず、今回の新潟でのリサイタルは勉強のためにも是非聴いておこうと思いました。

 今回のリサイタルは新潟のほか、8月24日には東京文化会館小ホールでも予定されていて、次へ高みに向かって飛躍する重要なコンサートになることが期待されました。


 ということで、楽しみにしていたのですが、新型コロナウイルス感染の蔓延により、開催は難しいのではないかと予想し、チケットは買わずに事態を見守っていました。

 予想通り、だいしホールで開催予定だったリサイタルは中止が発表されました。しかし、その後関係者の尽力により、新潟県民会館小ホールに会場を変更し、感染予防策を十分に講じた上で、予定通りに開催されることが発表されました。このうれしい知らせに、私もチケットを購入して楽しみにしていました。

 しかし、東京を始め、全国での感染拡大は勢いを増し、新潟県内でも感染者が増加し、結局新潟でのリサイタルは中止されることになりました。
 いろんな事情があってのこととは思いますが、東京でのリサイタルは開催されるようであり、移動を避けて東京に集中したいということもあるのかもしれません。

 大瀧さん本人、そして開催に向けて奔走された関係者の皆さんにとっては苦渋の決断であったことと思います。誠に残念ですが、次の機会を楽しみに待ちたいと思います。そして、東京でのリサイタルの成功を祈りたいと思います。

 

(客席: 、¥2500)