第35回新潟ジャズストリート
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2020年1月18日(土) 11:00 新潟市内各所
 

11:00 スイングハード・ジャズオーケストラ (市民プラザ)


12:00 十六夜  (NEXT21アトリウム)


13:00 ブルーノート・ジャズオーケストラ (市民プラザ)


13:30 クスクス (NEXT21アトリウム)


15:00 敬和学園高等学校Jazz Hornets (音楽文化会館)

 毎年冬と夏に恒例の「新潟ジャズストリート」が今年も開催されました。回を重ねて、今回は第35回。新潟市内26会場で、午前11時から午後11時まで、全158公演が開催されました。私もごく一部だけでしたが参加させていただきました。


 家の掃除とごみ出しをして、古町へと車を進め、11時過ぎにNEXT21の6階にある市民プラザに到着しました。ホールに入場しますと、すでにスイングハード・ジャズオーケストラの演奏が始まっていました。

 最初の公演ということで、まだ空いているかと思ったのですが、500席の客席はすでに大勢の客で埋まり、前方に空席を見つけてどうにか着席できました。こんなに早くからこれほどの集客があるなんて驚きであり、ジャズストリートを待ち焦がれていた人が多かったものと思います。

 このバンドは、秋葉区で活動し、今年31年目ということであり、熟年と思われる団員もチラホラ見受けられました。しかし、パワー溢れる演奏は安定感があり、その生き生きとしたサウンドはお見事でした。
 年齢相応のお姿からは想像できない若さ溢れる演奏はすばらしかったです。美しい女性による歌も3曲あって楽しませてくれました。


 エレベーターで1階のアトリウムに降りますと、十六夜の演奏が始まるところでした。キーボード、エレキベース、ドラムス、ヴォーカルの4人のユニットですが、ユーモアあるトークの掛け合いをしながら、楽しく演奏が進められました。
 ドラムスを除いて、他の3人は、この公演後も、それぞれ別の会場で、別のユニットで演奏されるそうです。お忙しいですね。
 また、このユニットは、偶数月の土曜の夜に、この場所でライブをしているとのことであり、2月15日にも開催とのことです。

 公共の場であるアトリウムということで、無料のフリースペースでしたが、行き交う人も思わず足を止めてしまうすばらしい演奏でした。響きの良い空間を心地良いサウンドが満たしていました。
 美しい女性によるヴォーカルにうっとりと聴き入っていますと、この場がアトリウムでなく、シティホテルのラウンジにいるかのように思えました。
 「キャンディ」という曲が歌われましたが、この曲はスイングハード・ジャズオーケストラでも歌われ、偶然ながら2公演連続で同じ歌を聴くことになりました。歌い手による違いが面白かったです。まだ演奏は続いていましたが、次の公演に行くべく演奏を聴きながら、6階へとエスカレーターを上りました。


 再び6階の市民プラザに行き、今度はブルーノート・ジャズオーケストラです。長岡で活動しているバンドであり、リリックホールでのコンサートを1度は聴いてみたいと思っていましたので、この機会に聴けて良かったです。

 ホールは先ほどのスイングハード・ジャズオーケストラ以上の客の入りで、ほぼ満席といっても良いくらいの大盛況でした。新潟のジャズファンの多さはたいしたものですね。

 このバンドのメンバーもかなりのベテラン揃いであり、若手の奏者とうまく融合され、いぶし銀のような、安定感ある演奏でした。
 長岡駅前でジャズ喫茶を経営しているというサックス奏者による歌も、渋くて良かったです。私以上の熟年と思われますが、ムーディで、魅力ある歌声に聴きほれました。


 ちょっと早めに終演となり、1階のアトリウムに降りますと、クスクスの演奏が始まっていました。このユニットは、ギターとヴォーカルの二人組みで、ご夫婦でいらっしゃいます。

 甘いギターの音色はソフトで優しく、それに溶け込むヴォーカルもソフトであり、美しい歌声に聴き入りました。
 当初はこの公演は聴く予定になく、別会場へ行こうと思っていたのですが、あまりの心地良い音楽に立ち止まり、そのまま聴くことにしました。
 多彩な曲を、ギターの甘く切ない調べとともに歌い、心に優しく響き、癒しを感じさせました。
 ご夫婦でこのような音楽活動をされているなんて、素敵であり、うらやましくも思えます。ヴォーカルを優しくサポートするギター。互いに寄り添い、高め合う姿を、眩しく見つめていました。


 車を白山公園駐車場に移動し、新潟市音楽文化会館へ向かいました。途中に、某コンサートのチケットを買うべく、りゅーとぴあに行きますと、コンサートホールで17時開演のASKAのコンサートの準備が進められていて、ロビーにASKAの歌声が響いていて、思わず聴き入ってしまいました。今さらコンサートに行くことはできませんが、なかなか良さそうでした。

 
 音楽文化会館に行きますと、これまでと世界が変わったかのように、若い人たちがたくさんおられました。このホールでは五十嵐中学校、新発田高校と学生たちの演奏が続き、これから敬和学園、新潟ジュニアジャズオーケストラと続きますので、学生が多いものと思われました。

 今度は、敬和学園高校Jazz Hornets です。このバンドは、新潟ジャズストリートに毎回出演し、何度も聴かせていただいています。毎回ウキウキするような演奏で楽しませてくれますので、今日もこの公演は是非聴こうと思っていました。

 体調不良の学生が多く出て、急遽先生やOB、OGを動員して演奏を行うとのことでしたが、演奏は若さに溢れ、明るく生き生きしていました。高校生ならではのパワーと躍動感ある演奏に元気をもらいました。若者たちの演奏って良いですね。


 この後、17時からは新潟ジュニアジャズオーケストラの公演があり、これも是非聴きたかったのですが、所用があって、ここでタイムアップ。私の新潟ジャズストリートはこれで終わりです。

 新潟ジャズストリートはまだまだこれからです。23時まで延々と続きます。どの会場も熱気に溢れ、賑わっていることでしょう。さすがジャズの街・新潟ですね。

  

(1日フリーパス券:\1000)