新潟市北区文化会館では、2010年の開館以来多彩な活動を行い、北区にとどまらず、音楽文化の発信を行ってきました。私も開館記念式典に出席したりと、何度も利用させていただいています。
そして今年から北区音楽文化の祭典として、北区音楽祭2017、北区フィルハーモニー管弦楽団第7回ファミリーコンサートが開催され、そして今日がメインとなる大谷康子さん率いるアンサンブルNORTH新潟のコンサートです。
アンサンブルNORTH新潟は、北区文化会館座付のアンサンブルとして結成された新進気鋭の若手プロによる音楽隊です。
私が大谷さんの演奏を聴くのは、2016年9月に秋葉区文化会館で開催されたリサイタル以来になりますが、いつも楽しい演奏を聴かせてくれますので、今日の公演も大変楽しみにしていました。
東響新潟定期をきっかけとして、新潟にすっかりとお馴染みになった大谷さんが、北区の音楽文化振興にも一肌脱いでくれたことはありがたいですね。この公演に先立って、病院でのコンサートを行ってくれたりもありました。第1回とありましたので、これから毎年活動を行っていただけるものと期待したいと思います。
11月も末となり、新潟は冬に突入。昨夜の帰宅時も山の麓にある職場周辺は雪模様。視界が悪くなるほどの降り方で、車ものろのろ運転でした。今日も天候は優れず、憂鬱な鉛色の空が広がっています。
こんな土曜日ですが、今日は夜に月岡温泉での今年最初の忘年会が控えています。その前の時間を利用して北区文化会館へと赴きました。
雨降る中新新バイパスを車を進め、13時過ぎにホールに到着しますと既にロビーコンサートが始まっていてしばし聴き入りました。
開場時間となり、ホールに入場。客の入りは4割程度でしょうか。もうちょっと入ってほしかったですね。赤いドレスの大谷さんと他のメンバーが登場。
最初は新潟にちなんでということで、「天地人」のテーマが太鼓も加えて特別編曲バージョンで演奏されました。以後大谷さんの楽しいトークを挟みながら演奏が行われました。
プロオケで活躍中の皆さんですので、演奏は素晴らしく、大谷さんのリードにより美しいアンサンブルを聴かせてくれました。
「愛の挨拶」ではメンバー紹介も行われ、ヴィヴァルディでは大谷さんが抜けましたが、新井さん、倉冨さんのソロで見事な演奏でした。サラサーテで大谷さんが再登場し、大谷さん、西本さんの超絶技巧の競演に盛り上がって休憩に入りました。
後半は大谷さん、フェイギンさんによる二重奏で開演し、その後はチェロ以外は立っての演奏となりました。チャイコフスキーではヴァイオリンの戸原さんはヴィオラで演奏し、素晴らしいアンサンブルでした。その後は楽しいナンバーが続いて楽しませてくれました。
クリスマスソングでは客席での歌声もあり、映画音楽にタンゴと、多彩な音楽を聴かせてくれました。軽快なピチカートで演奏されるプリンク・プランク・プルンクでは楽器を回転させたりと楽しいパフォーマンスで沸かせました。
アンコールは予想通りにチャールダッシュ。客席後方から大谷さんが登場して客席を一回りしてくれました。私はこれを予想し、通路沿いの席を選びました。相変わらずのサービス精神ですね。
東響新潟定期ではコンミスとして度々来演して、大谷さんが出演のときは名演が約束され、絶大な人気がありました。コンミスとしての来演はなくなりましたが、このような活動で定期的な新潟とのつながりができたことはうれしいです。
来年は12月1日に第2回の開催が決定したそうです。肩の凝らない楽しいコンサートですので、今度はもっと多くの人たちに楽しんでもらいたいですね。
(客席:7-8、¥3800) |