新潟市ジュニア音楽教室第12回スプリングコンサート
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2016年3月27日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
新潟市ジュニア邦楽合奏団(指揮:鯨岡 徹)
新潟市ジュニア合唱団(指揮:海野美栄、ピアノ:斎藤愛子)
新潟市ジュニアオーケストラ教室 A合奏(指揮:藤井裕子)、B合奏(指揮:松村秀明)
 
ロビーコンサート(13:25〜)
 ジュニアオーケストラ教室
   金管・打楽器アンサンブル
     藤井裕子:ファンファーレ

 ジュニア邦楽合奏団
   久石譲、木村弓(蓑田弘大・編):ジブリメドレー

 ジュニアオーケストラ教室
   弦楽アンサンブル
     モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K136 第1楽章
   フルートアンサンブル
     石毛里佳:碧い月の神話
   木管五重奏
     イベール:3つの小品 より 第1楽章
   クラリネット・アンサンブル
     伊藤康英:クラリネット・ドルチェ
 
 ジュニア合唱団
   フォスター:夢路より
   黒人霊歌:深い川
   村松崇継:いのちの歌

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新潟市ジュニア邦楽合奏団
 初級合奏    川崎絵都夫:めぶき
 中・上級合奏  吉崎克彦:オーロラ
 全員合奏    川崎絵都夫:祭り幻想

新潟市ジュニア合唱団
 アメリカ民謡:トム ドウリィ、草原のマーチ、線路は続くよどこまでも
         十人のインディアン、ほがらか村長さん、子やぎを連れて
         わらの中の七面鳥、おやすみ、アメイジング・ゲレイス
 チルコット:ニーダロス・ジャズ・ミサ
         キリエ、グロリア、サンクトゥス、アニュスデイ

(休憩15分)

新潟市ジュニアオーケストラ教室
 A合奏 
    ルーマン:オーケストラのための組曲
    オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲 より
 B合奏
    J.シュトラウスII:ワルツ「南国のバラ」Op.388
    ビゼー:カルメン組曲
         闘牛士、前奏曲、アラゴネーズ、間奏曲、セギディーリャ
         アルカラの竜騎兵、衛兵の交代、ジプシーの踊り

合唱とオーケストラによる合同演奏
  宮川彬良・編:唱歌
         どこかで春が、鯉のぼり、海、村祭り、スキー、たき火、ふるさと
 
 
 これを聴かないことには春が来ないと言っても良い毎年楽しみにしているコンサートです。新潟市が全国に誇るジュニア邦楽合奏団、ジュニア合唱団、そしてジュニアオーケストラをまとめて聴ける貴重な機会です。これまでは無料でしたが、今年から有料になりました。どういう事情かはわかりませんが、有料に値する内容だと思いますので、不満はありません。

 今週は雪が降ったりしましたが、今日は朝から晴れ渡り、気持ち良い日曜日になりました。気分も晴れやかであり、ようやく新潟にも春がやってきたことを実感します。昼食をとり、早めに開場の列に並び、2階正面の席を確保しました。

 3階バルコニーに上がって、まずはロビーコンサートを堪能しました。いつものようにファンファーレで開演し、ジュニア邦楽合奏団、ジュニアオーケストラ、ジュニア合唱団の順に演奏が進められました。
 どの演奏もすばらしく、特に最後の合唱では、早くも感動の涙が浮かんでしまいました。このロビコンだけでも内容豊富であり、これで終わりでも良いくらいに楽しませていただきました。

 ロビコン終演とともに開演のチャイムが鳴り、邦楽合奏で本公演が始まりました。鯨岡さんの指導の下に、例年すばらしい演奏を聴かせてくれるのですが、今年は特にすばらしく、「オーロラ」はソロもたっぷりあって、聴き応え十分でした。ここまでハイレベルになっているとは驚きでした。

 続いてはジュニア合唱団です。ロビコンからの引き続きで、アメリカの歌が歌われました。楽しい歌声が続いた後に、アメイジング・グレイスで感動をいただき、引き続いての「ニーダロス・ジャズ・ミサ」が圧巻でした。
 実はこの曲は、2月のジュニアコーラス・フェスティバルで、終曲が歌われて感動し、一番楽しみにしていました。ジュニア合唱団の実力を知らしめる名演だったと思います。
 団長が中野太一さんになったことと関連があるのかはわかりませんが、控えめだった男声が目立つようになり、音の厚みがこれまで以上に感じられ、新たな高みに向かっているように感じました。会場からブラボーが贈られましたが、これまででも屈指の名演だったと思います。

 休憩の後の後半は、ジュニアオーケストラ教室のA合奏で開演しました。最近のA合奏のレベルが高いことはこれまでも感じていましたが、今日も良い演奏でした。オーケストラ演奏として十分に楽しませていただきました。
 続いてはB合奏です。いつものように指導の先生方も参加されています。「南国のバラ」では多少の硬さを感じましたが、「カルメン」ではばっちりと決めてくれました。間奏曲でのフルート、クラリネットのソロもお見事でした。「衛兵の交代」ではジュニア合唱も加わって盛り上げてくれました。さすがにB合奏は楽しませてくれます。今年は8月にジュニアオーケストラ・フェスティバルもありますし、これからのさらなる発展が期待されます。

 最後は合唱との共演です。懐かしい唱歌の数々が歌われ、最後の「ふるさと」では邦楽合奏団の皆さんも登壇して、全員での歌と演奏となり、感動のフィナーレを迎えました。

 やっぱり、ジュニアの演奏って良いですね。こんな感動はプロの演奏でもなかなか味わえませんから。新潟の宝であることは間違いありません。大事に育ててほしいと思います。そのためなら入場料をもっと取っても良いようにすら感じました。

 1時25分からのロビコンに始まって、終演は4時45分という長丁場。内容たっぷりで、疲れを感じる間もありませんでした。子供たちのハイレベルな熱演に感動と元気をいただき、幸せ気分で家路に着きました。
 
 
(客席:2階C4-5、¥700)