314 小山実稚恵、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ロベルト・トレヴィーノ
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2015年5月10日(日) 17:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
ピアノ:小山実稚恵
管弦楽:シンフォニア・ヴァルソヴィア
指揮:ロベルト・トレヴィーノ
 
ピアノの詩人・ショパンの恋心


モーツァルト:オペラ「ドン・ジョバンニ」 K.527 序曲

ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
 
(ソリストアンコール)
ショパン:ノクターン 遺作

(オーケストラアンコール)
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
 
 
 
 コンサートホールでの最終公演となりました。ラストを飾るのは、小山実稚恵さんとオケの公演です。小山さんといえば、2012年のLFJ新潟の最終公演の熱狂と感動を忘れることができません。コンサートホールの最終公演ということでそれなりの入りとはなりましたが、残念ながら満席とはなりませんでした。

 「ドン・ジョバンニ序曲」を演奏した後、いよいよショパンのピアノ協奏曲第2番です。この曲は4月17日の佐渡豊指揮兵庫芸術文化センター管弦楽団とエフゲニ・ボジャノフの超個性的演奏を聴いたばかりですが、ちょっといじりすぎた演奏で感動し切れませんでした。
 小山さんの演奏は変にいじることなく、流麗にロマンあふれるものであり、心は癒されました。ボジャノフの何倍も心に迫るものであり、さすがに小山さんは素晴らしいですね。

 熱狂的拍手に応えて、アンコールにショパンのノクターンを切々と演奏し、泣かせていただきました。孤軍奮闘でLFJ新潟を盛り上げてくれたシンフォニア・ヴァルソヴィアも、これで最後ということで、ハンガリー舞曲をアンコールに演奏して、大盛り上がりの中、コンサートホールでの最終公演を締めくくりました。

 団員の退場時には客席から手が振られ、感謝の気持ちが伝えられました。このオケはハードスケジュールの中多彩な演目を演奏してくれましたが、いずれもが良いできであり、指揮者も含めて頑張りを讃えたいと思います。
   

(客席:2階D1−14、¥2000)