新潟県警察音楽隊第35回定期演奏会
←前  次→
2015年12月13日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:建部知弘、石坂幸夫
オルガン:山本真希
賛助出演:中林恭子(フルート)、伊奈るり子(クラリネット)、五十嵐文(サキソフォン)
司会:伊勢みずほ
 
第1部 クラシックステージ

J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565 (吹奏楽)
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ (金管五重奏+オルガン)
 (オルガンアンコール)もろびとこぞりて
リード:アレルヤ!ラウダムス テ (吹奏楽+オルガン)

(休憩15分)

第2部 マーチング・ステージ

ステージ・ドリル 「NEW WORLD」

(休憩15分)

第3部 ポピュラー・ステージ 〜映画音楽特集〜

男はつらいよ
Secret Agent
ディズニー・プリンセス・メドレー
ムーンリバー
おどるポンポコリン
組曲「宇宙戦艦ヤマト」

(アンコール)
愛の賛歌
勇気100%

 今日はほかにも行きたかった公演があったのですが、前々から往復葉書で応募していたこの公演に行くことにしました。
 ホールに着きましたらすでに開場されており、カラーガード隊のミニスカートの美しい女性たちが入場口で出迎えてくれて、一瞬どっきりして、得した気分になりました。
 ホールの中に入りましたら、すでに1階席と2階正面はびっしりと埋まっており、3階に席を取り、3階バルコニーでロビーコンサートを聴きました。
 ユーフォニウム2+チューバ2の四重奏の柔らかな調べが、響きの良いホワイエにこだまして、うっとりと聴き入りました。演奏の合間に特殊詐欺についての話をしていたのが、いかにも県警音楽隊らしいですね。

 開演時間となり、フリーアナウンサーの伊勢さんの司会で演奏が進められました。第1部はクラシックステージで、トッカータとフーガの吹奏楽版で開演しました。日頃の警察業務をしながら演奏活動をしているとは思えないような、高水準の実力を感じさせました。
 続いては山本さんを迎えて、P席に陣取った金管五重奏とオルガンとの共演でした。考えてみれば、パイプオルガンも金管楽器と言えなくもなく、金管五重奏の出番が少なかったのは残念でしたが、きれいな合奏を聴かせてくれました。
 ここで山本さんのアンコールということで、オルガン独奏があり、これで山本さんは終わりかと思ったのですが、再び吹奏楽との共演がありました。オルガンが加わって迫力倍増。聴き応えある演奏で楽しませてくれました。私の斜め前におられたおじさんが、しきりにブラボーを叫んでおられましたが、その気持ちが良くわかりました。

 休憩時間にステージがきれいに片付けられ、第2部として、音楽隊とカラーガード隊のステージ・ドリルが披露されました。見事な隊列での演奏に驚き、カラーガード隊の力強くもしなやかな動きに感動しました。一糸乱れぬパフォーマンスに日頃の練習成果が良く現れていたと思います。

 休憩時間となり、再び吹奏楽用にステージが組まれ、第3部はポピュラー・ステージです。団員の中に、賛助出演として、中林さん、伊奈さん、五十嵐さんの実力者3人が加わっていました。
 おなじみの特殊詐欺防止のための替え歌で「男はつらいよ」が演奏された後、映画やTVアニメの音楽が演奏されました。どの曲も迫力満点。良い演奏だったと思います。
 カラーガード隊のキュートなダンスもあったりして、演奏もさることながら、視覚的にも楽しませていただきました。迫力ある「宇宙戦艦ヤマト」で盛り上がってエンディングとなり、アンコールを2曲演奏して終演となりました。

 いろんなイベントで演奏活動をしている県警音楽隊だけあって、演奏水準は高く感じました。公務として音楽活動をしているとすれば、県立の吹奏楽団とも言えなくもなく、これからも頑張っていただきたいと思います。
 そして、カラーガード隊の皆さんは容姿端麗。うっとりと見とれてしまいました。こんなきれいなお姉さん方が県警にいるなんてすばらしいですね。

 県警音楽隊の定期演奏会は35回目ですが、りゅーとぴあでの開催は15年ぶりだそうです。県民を無料招待しての演奏会ですが、警察を身近に感じてもらうには良い機会だと思います。かくいう私も身近に感じました。
 ゲストに山本さんを迎えたのは良いアイデアだったと思います。パイプオルガンのすばらしさを感じてくれた人も多かったのではないでしょうか。こういう機会をきっかけに、りゅーとぴあへ足を運んでくれる人が増えると良いですね。

  

(客席:3階 I 8-5、無料)