山本真希 オルガンリサイタルシリーズ No.20
ルネサンス・バロック時代のオルガン音楽 
〜J.S.バッハの源泉をたずねて〜
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2015年9月5日(土) 17:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
オルガン:山本真希
 
 
ディートリヒ・ブクステフーデ: トッカータ ヘ長調 BuxWV156
ディートリヒ・ブクステフーデ: われらが神は堅き砦 BuxWV184
ヤン・ピーテルスゾーン・スヴェーリンク: 緑の菩提樹の下で
ハインリヒ・シャイデマン: 前奏曲 ニ短調 WV33
ゲオルク・ベーム: コラール・パルティータ
                  “ああいかにはかなき、ああいかに虚しき”
ヨハン・セバスチャン・バッハ: 主イエス・キリストよ、汝はたたえられよ BWV722
ヨハン・セバスチャン・バッハ: トッカータとフーガ ニ短調 BWV565

(休憩20分)

ヨハン・ヤコブ・フローベルガー: トッカータ ト長調 FbWV103
ジローラモ・フレスコバルディ: トッカータ第8番
ヨハン・パッヘルベル: トッカータ ホ短調
ニコラ・ド・グリニ: めでたし、海の星
        めでたし、海の星〜5声のフーガ〜デュオ〜グラン・ジュによる対話
ヨハン・セバスチャン・バッハ: 目覚めよと呼ぶ声がして BWV645
ヨハン・セバスチャン・バッハ: 前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548

(アンコール)F.クープラン: 修道院のためのミサ より
 

 恒例の山本真希オルガンリサイタルシリーズも、ついに20回目となりました。これまでの山本さんの活発な活躍ぶりは目を見張るものがあり、新潟のオルガン文化を発展させた功績は賞賛すべきと思います。

 毎回テーマに沿ったプログラムが組まれていますが、今回のテーマは、“ルネサンス・バロック時代のオルガン音楽”です。
 自由席であり、オルガンリサイタルの私の定席である3階のサイド席に席を取りました。今日の客の入りはいつもより多く、なかなかの賑わいです。

 前半はオランダから北ドイツへと受け継がれ、J.S.バッハへ伝えられた音楽の数々が演奏されました。りゅーとぴあが誇るグレンツィング・オルガンを縦横に駆使し、多彩な音色を生み出していました。
 特に最後の“トッカータとフーガ”は圧巻でした。速いテンポで、生命感・躍動感に溢れた演奏は、これまで聴いたこの曲の最良の演奏ではなかったでしょうか。

 後半はイタリアから南ドイツへと伝えられ、J.S.バッハへ影響を及ぼした音楽の数々です。多彩な曲を色彩感豊かに演奏し、全く飽きさせませんでした。
 前半同様に、最後のバッハが聴き応えがありました。“目覚めよ・・・”の柔らかな調べに心は癒され、“前奏曲とフーガ”では、ホールに豊潤に響き渡る壮大な音楽に、大きな感動をいただきました。

 アンコールにデザートにちょうど良いクープランの曲をしっとりと演奏し、終演となりました。多彩な曲目で、ボリュームもたっぷりで、充実した内容だったと思います。

 色彩感豊かに光り輝き、燃え上がるような情熱溢れる演奏は、これまでの山本さんから、さらに一段高い極みへと向かっており、山本さんの素晴らしさを再認識するに十分すぎるものでした。
 20回の節目を飾るにふさわしい高水準な音楽に、心奪われ、大満足なひとときを過ごすことができました。今なお進化を続ける山本さん。これからも目が離せません。
  

(客席:3階J2-14、会員割引¥1800)