東京交響楽団ロビーコンサート
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2014年5月25日(日) 12:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール ホワイエ
 
コントラバス:北村一平、安田修平
 


ロンベルグ:ソナタ 変ホ長調 作品43-1 より 第1楽章、第3楽章


リド:小さな悲しい音(コントラバスと語りのためのメロドラマ)

     コントラバス:北村一平、語り:安田修平


ボッテシーニ:大二重奏曲 第1番 より 第1楽章、第3楽章
 
 
 東響定期の日恒例のロビーコンサートです。今日はコントラバスの二重奏です。コントラバスといえば、昨年7月の東響ロビーコンサートで、コントラバス四重奏の演奏がありましたが、そのときも今日のお二人が出演されていました。

 最初はロンベルグのソナタです。北村さんが高音部、安田さんが低音部を演奏され、美しい音色が響きの良いホワイエにこだまし、うっとりと聴き入りました。

 続いては、北村さんの独奏と安田さんの語りによる音楽劇が演奏されました。物語はコントラバスの別名であるダブルベースの由来についてのものであり、安田さんの声色を使った軽妙な語りに乗って、北村さんが超絶的な演奏を聴かせてくれました。低音から高音まで、コントラバスの出しうる音を全て駆使し、様々な音色を作り出し、コントラバスという楽器の奥の深さを知らしめてくれました。

 最後は大二重奏曲です。曲名が示しますように、大曲であり、二人の熱気溢れる演奏に聴きほれるばかりでした。第1楽章が終わった時点で、終演予定時刻を超過し、第3楽章を演奏し終わったときには1時20分になろうとしていました。
 
 リハーサルに時間がかかるため、いつもより早く開演になったのですが、終演時間はいつもの時間に近くなり、リハーサルは大丈夫なのかと余計な心配などしてしまいました。

 さすがに東響の皆さんは芸達者な人が多く、演奏もさることながら、それ以外でも客を楽しませてくれます。こんな演奏を無料で聴けるなんて素晴らしいことです。せっかくの催しですので、たくさんの人に聴いてもらいたいです。

 ちなみに、次回は6月15日の13:00から、東響が誇る弦楽の精鋭によるブラームスの弦楽六重奏曲第1番が演奏されます。プログラムも魅力的であり、自信を持ってお勧めします。聴かないと損ですよ!
   
   
(無料)