プラハ国立歌劇場 《魔笛》
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2013年10月5日(土) 15:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
 
モーツァルト:オペラ「魔笛」 K.620  全2幕

  第1幕 (休憩20分) 第2幕


指揮:ズビネク・ミューレル
演出:ラディスラフ・シュトロス

ザラストロ:ズデネック・プレフ
タミーノ:マルティン・シュレイマ
夜の女王:ヤナ・シベラ
パミーナ:レンカ・マーチコヴァー
パパゲーノ:ミロッシュ・ホラーク
パパゲーナ:ガブリエラ・ペシャノバー
モノスタトス:イジー・フルシュカ
ほか

プラハ国立歌劇場管弦楽団/合唱団/バレエ団

助演:新潟市ジュニア合唱団
 
 
 

 今日は久しぶりのオペラ鑑賞です。会場は県民会館ではなく、りゅーとぴあのコンサートホール。コンサート形式ではなく通常公演とのこと。舞台装置がどうなるのか楽しみであり、心配でもありました。
 このコンサートホールでのオペラ公演は過去に実績があり、私もバーデン市劇場の公演を観たことがありますが、今回はどういう趣向になりますか興味深く感じました。
 また、今回の演目である「魔笛」は、2008年にプラハ室内歌劇場の公演を観て以来ですので、久しぶりになります。

 昨夜は、古町で旧友を交えての宴席があり、楽しく飲み、語ることができて良かったです。そのまま古町のホテルに泊まって、今日の午前は仕事上の会合に出席。昼に帰宅して家内とともにこの公演に臨みました。

 チケットの売れ行きは良く、私が購入したときには正面の席はなく、サイド席になりましたが、逆に視覚的には見晴らしが良くて良かったです。
 ステージの前半分にオーケストラ、後半分に階段状のセットが組まれていて、出演者の出入りはありますが、セットの変換はなく、いたってシンプルな演出でした。

 拍手の中楽員が入場し、指揮者が登場して序曲で開演です。この辺は通常のオーケストラ公演と何ら変わりありません。さすがにコンサートホールですから、オケのサウンドはきれいであり、音楽を楽しむには良かったです。

 その後は、オケの後方のステージでオペラが演じられました。指揮者を含め、各役はダブルキャスト、トリプルキャストが組まれており、新潟の出演者がトップとは限らないのですが、歌手によって力量の差が大きく感じられました。パミーナやパパゲーノは声が良く通っていましたが、タミーノやモノスタトスは声量不足。他にも「ちょっとねえ」という歌手もありました。しかし、ザラストロは存在感たっぷりで、見せ場の夜の女王のアリアも良かったです。賛助出演した新潟市ジュニア合唱団の子供たちも頑張っていました。

 コンサートホールでの公演で、演出の制約はありましたが、不満を感じることはなく、むしろ純粋に音楽を楽しむには良かったと思います。
 考えてみますと、アリーナ形式のコンサートホールは、馬蹄形のオペラハウスに似ていなくもありません。こういう形のオペラ公演も良いものと思います。

 新潟市でのプロのオペラ公演はめったにありませんので、楽しませていただきました。いつもコンサートはひとりなのですが、今日は家内と二人。オペラを語りながら夕食に飲んだビールが美味しかったです。

  

(客席:2階D3−25、S席:会員割引:¥14400)