東京交響楽団 ロビーコンサート
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2012年7月16日(日) 13:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール ホワイエ
 
トランペット:澤田真人、大隈雅人
ティンパニ:奥田昌史
 


ストラヴィンスキー:新しい劇場のためのファンファーレ

プログ:2つのトランペットのための対話

(ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」第4楽章冒頭)

ドーベルネ:対話

デ・ラ・ランデ:フーガとグランドピース

C.P.E.バッハ:マーチ

ディアベッリ:ファンファーレ

作曲者不詳:ファンファーレ

(アンコール)
曲目不詳
 
 
 東響新潟定期恒例のロビーコンサートを聴きました。車の外気温計は36℃を示す猛暑の中、りゅーとぴあへの坂道を登りました。中に入るとちょうど開演の時間。トランペットのお二人が入場するところでした。

 最初はストラヴィンスキーのファンファーレ。響きの良いホワイへエに、柔らかなトランペットの音が鳴り響きました。ファンファーレですので、短い曲でしたが、二重奏がきれいでした。

 以後澤田さんのMCで演奏が進められました。2曲目は、通常のトランペットと弱音器を付けたトランペットの掛け合いが面白かったです。

 続いて、これから使用するナチュラルトランペットの説明がありました。「運命」の第4楽章冒頭を例にして、現代のピストン式トランペット、ロータリー式トランペットと、バロック時代のナチュラルトランペットの違いの説明がありました。バロックティンパニも加えての演奏は面白く、楽器の違いがわかって良かったです。

 次のドーベルネ以降は全てこのナチュラルトランペットで演奏されました。音程を取るのが難しいとのことでしたが、現代のトランペットとは違った渋さがあって、良かったです。

 続くランデ以降は、バロックティンパニを加えての演奏でした。奥田さんからバロックティンパニについての説明がありましたが、スダーンとの録音で使用した話とか、思い白い話しを聞けてよかったです。

 バロック時代の曲ばかりで、短いものばかりでしたが、ナチュラルトランペットとバロックティンパニの合奏は耳に心地よく、王侯貴族になったかのような優雅な気分にされてくれました。アンコールは、1690年頃のドイツの曲としか説明がなく、曲目不詳です。

 昨日はスダーンの指揮で、モーツァルトマチネがあり、そのときもナチュラルトランペットとナチュラルホルンを使用したそうです。
 今夜の定期でもナチュラルトランペットを使用するとのことですが、出番は1曲目の「コジ・ファン・トゥッテ」序曲だけだそうで、わずか5分ほどの曲のために新潟に来たと笑っておられました。もちろんこのロビーコンサートに出演したわけですけれど。

 毎度のことながら、このロビーコンサートは東響のメンバーを身近に感じることができて良いですね。ホワイエの豊潤な響きもあって、音楽だけでなく音響的にも素晴らしいです。無料ですので、聴きにこられることをお勧めします。


(無料)