新潟☆ブラス☆ブラス☆ブラス 1st コンサート
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2012年5月4日(金)   新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:小泉智彦
 

大島ミチル:NHK大河ヂラマ「天地人」オープニングテーマ

ハチャトゥリアン:バレエ「ガイーヌ」より 「剣の舞」

八木澤教司:吹奏楽の為の音詩「輝きの海へ」

和田 信:行進曲「希望の空」

足立 正:吹奏楽の為の奇想曲「じゅげむ」

久石 譲:もののけ姫・セレクション

(休憩15分)

テキシドール:アンパリト・ロカ

ライニキー:鷲の舞う所

プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」第二組曲より モンタギュー家とキャピュレット家

バーンスタイン:ウエストサイド・ストーリー・セレクション

バデルト:「パイレーツ・オブ・カリビアン」サウンド・トラック・ハイライト

(アンコール)
  フニクリ・フニクラ
  アフリカン・シンフォニー
  星条旗よ永遠なれ
 
 
 

 新潟で「プロの吹奏楽団」がついに実現! というニュースに驚いたのは私だけではないでしょう。昨年のLFJ新潟の関連イベントである「新潟クラシックストリート」に参加した演奏家を中心に、新潟出身あるいは新潟にゆかりのある県内外のプロの音楽家が結集して立ち上げた吹奏楽団です。

 メンバーを見ると、新潟で活躍する音楽家、音楽指導者たちの名前がずらりとあって、感激してしまいます。まさに、オールスターメンバー。期待が膨らみ、是非聴かねばということで、駆けつけたしだいです。

 GW前半は晴天に恵まれましたが、後半は雨が降り続いています。今日もあいにくの雨模様となり、肌寒さすら感じました。
 6時過ぎにホールに着くと、すでに開場待ちの列ができていました。私も列に並びましたが、予定開場時間より少し早めに開場されました。いつもの2階正面に席を取りましたが、客の入りは半分程度でしょうか。吹奏楽のコンサートの常ですが、若い人たちが多数を占めていました。

 新潟のお笑い芸人の司会でコンサートが進められました。楽団の編成は、ピアノを入れて33人。新潟を代表する管楽器奏者、打楽器奏者が並ぶ様は壮観です。前半の衣裳は皆さんフォーマルな黒でした。

 演奏は、さすがに名手揃い。日頃聴いているアマチュアの音とは一線を画すように感じました。吹奏楽団としては編成は小さいですが、音の厚みもあり、迫力満点でした。今年の吹奏楽コンクールの課題曲も演奏されましたが、良い手本となったものと思います。

 休憩時間には、出演者の自己紹介などがあり、飽きさせませんでした。司会のお笑い芸人は、下品でなくて良かったです。

 後半は、男は黒服のままですが、女性陣はカラフルな衣裳で登場。照明効果も加えながら演奏が進められました。一般の吹奏楽コンサートは、たいてい後半はポップスステージで、受けを狙ったくだけた演奏が多いのですが、前半同様に、しっかりとした演奏を聴かせてくれました。

 アンコールも素晴らしい演奏でした。「アフリカンシンフォニー」に「星条旗よ永遠なれ」など、吹奏楽の定番をしっかりと演奏し、サービス満点に終演となりました。

 元気満点のトランペットの藤井さんはご夫婦で出演。フルートでは浅利さんと中林さんが並び、その右で市橋さんがピッコロを吹いている。クラリネットには、伊奈さんや広瀬さんがおられ、オーボエには渡辺さん。サックスには五十嵐さんのほか三浦さんまで・・。最後方の打楽器では、本間さんと大越さんがいっしょに叩いている・・・。とても書ききれませんが、要するに凄いメンバーなのです。
 いずれのパートも素晴らしく、さすがプロと感じさせましたが、特に打楽器が良く、演奏を引き締め、迫力を生み出していたと思います。

 第1回の立ち上げとしては素晴らしい内容ではなかったでしょうか。「1st コンサート」と銘打っていましたから、第2回もあるものと期待しています。各地での公演や出張演奏も計画しているそうです。

 プロの常設吹奏楽団ができたというのではなく、プロの音楽家が集まって吹奏楽団を立ち上げたということのようです。皆さんそれぞれの活躍がありますから、コンサートの度に集まることになるのだと思います。今後の発展を祈念したいと思います。
 

(客席:2階C4-7、¥2000)