4月も半ばとなり、ようやく新潟にも春がやってきました。青空が広がり、日差しがまぶしく感じられます。鉛色の空の新潟の冬から、いよいよ脱出です。
白山公園の桜はまだ蕾ですが、せっかくの日曜日ということか、花見客の宴会が始まっていました。白山神社では屋台が並んで、心もウキウキです。
こんな昼下がり、新潟ウインドオーケストラの定期演奏会に向かいました。開場とともにロビーコンサートが始まりました。クラリネットのアンサンブルと、サックスのアンサンブルの演奏があり、響きの良いホワイエに音がこだまし、美しい音色を聴かせてくれました。
自由席でしたので、Cブロックに着席。正面の席はかなり埋まっていました。若者が多いのが吹奏楽コンサートの特徴。学生さんたちの団体も聴いておられました。
さて、プログラムに先立って、3月の全国アンサンブルコンテストで新潟県初の金賞を受賞したクラリネット四重奏の演奏が披露されました。さすがに全国で評価されただけはあり、お見事な演奏でした。
今回の演目はアメリカ特集です。キャンディード序曲の見事な演奏の後、指揮の松井さんの解説を挟みながら、演奏が進められました。珍しいアイヴスの曲や、ガーシュウィンと、いずれも切れのある見事な演奏であり、演奏水準の高さを感じさせました。
後半は、プログラムに記載されていなかった、ジョン・ウイリアムズのアトランタ・オリンピックのファンファーレで開演しました。P席にトランペットが配され、迫力ある演奏に圧倒されました。
その後は小林智子さんの司会でポップスステージでしたが、受けに走らない節度ある演奏であり、前半同様に、吹奏楽として楽しめるものであり、さすがと感じさせました。
ビル・エバンスの名曲ワルツ・フォー・デビーでは松井さんがピアノを演奏。ベース、ドラムスとのトリオもあって、ジャジーな雰囲気が良かったです。
ディズニーを演奏して盛り上がり、アンコールは意表をついて、松井さんのピアノを交えて、ガーシュウィンをしっとりと演奏。指揮はトロンボーンのマーク・マリンさんが務めました。
そしてアンコール2曲目はマンボ。これも良い演奏でした。「マンボ!」という掛け声がもっと大きいとベストでしたが、精神的高揚を感じさせて終演となりました。
それにしましても、新潟ウインドの演奏水準の高さには驚かせられます。アンサンブルコンテストの成績が示すように、個々の演奏技術も高く、全体としての演奏も新潟随一じゃないでしょうか。アンコールを含めて、選曲も一貫性があって良いですね。
また、指揮の松井さんも素晴らしいです。長身でイケメンであり、指揮のほかにピアノを弾いたりと、かっこ良すぎます。まるで、「のだめ」の千秋真一みたい。まだ、若いですが、フル・オケを指揮しても人気が出るんじゃないでしょうか。
満足感いっぱいでホールを出ましたが、日差しは暖かく、白山公園は賑わっていました。やっと春が来ましたねえ・・・。来週は満開の桜でしょうか。いよいよ新潟の一番良い季節です。
(客席:2階C4-5、¥1000) |