りゅーとぴあ 復興支援 お花見コンサート
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2011年4月16日(土) 12:30  新潟市民芸術文化会館 劇場
 
サクソフォン:須川展也
ギター:鈴木大介
 

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番より プレリュード (須川ソロ)
グノー:アヴェ・マリア

イベール:間奏曲

タレガ:アルハンブラの思い出 (鈴木ソロ)

小六禮次郎:SAKURA

作者不詳:アメイジング・グレイス
スコットランド民謡:美しいドゥーン川のほとり

デスモンド:テイク・ファイブ

ピアソラ:リベルタンゴ

(アンコール)
ふるさと
上を向いて歩こう
サムシング・グッド(須川・作)
若葉の頃(小さな恋のメロディより)
 
 

 今朝起きたら青空が広がり、良い天気になるかと期待しましたが、だんだん雲行きは怪しくなり、天気予報通りに雨が降り出しました。雷も鳴って本格的な雨になってしまいました

 このコンサートは、新潟市体育館に避難されている皆さんを花見に招待し、弁当を食べながら野外ステージで音楽を聴いていただこうという催しでしたが、雨のため花見は中止され、コンサート会場はりゅーとぴあ・劇場に変更になりました。
 避難者のためのコンサートであり、一般客は500人限定とのことで、早めに行ったのですが、開場待ちする人もなく、開演時間になっても大きな劇場に数十人という程度でした。ちょっと寂しさを禁じえませんでした。新潟市体育館に避難されている方は少なくなっているようですし、花見の宴が中止され、音楽のみを聴きたいと思われた避難者の方々は多くなかったようです。
 また、一般の観客も少なかったです。これは当然と言えば当然であり、一般に告知されたのは何と昨日のこと。新潟市内のイベント情報には目を光らせている私ですが、昨日りゅーとぴあからのメールで初めて知りました。チラシやポスターなど一切なく、コンサートの存在そのものを知りえた人が何人いたのか定かではありません。出演者の調整など、かなり前から計画が進められていたはずですが、避難者のためのコンサートなので、一般には全く宣伝しなかったのでしょうね。

 コンサートはすばらしかったです。会場が野外ステージから劇場に変更になり、音楽を聴く環境としては申し分ありません。満開の桜の木の下で、弁当食べながら音楽を聴くのが本来の趣旨でしたが、純粋な音楽コンサートとなり、花見を期待した避難者の方には申し訳ないのですが、音楽好きとしましては得した気分でした。

 須川さん中心のトークをはさみながら演奏が進められ、45分の予定のコンサートは、アンコールが続いて1時間を超えました。
 須川さんはアルトサックス、ソプラノサックスを持ち替えながら、鈴木さんとの息の合った演奏を聴かせ、甘い音色で酔わせてくれました。クラシック、ジャズ、タンゴなど、様々な曲をたっぷりと聴かせていただいて大満足でした。
 鈴木さんのギターは、アルハンブラではトレモロが本調子じゃなかったように思いましたが、ほかはPAを使用していたものの良い音で聴衆を魅了しました。ジャジーな曲で本領発揮という印象でした。
 予定を超過した本格的なコンサートとなり、花見はできませんでしたが、避難者の方も楽しんでいただけたものと思います。アンコールでは客席から花束が渡されました。

 外に出ると雨は止んでいました。このコンサートが終わるのを待つかのように太陽が出てきたのは皮肉ですね。天候の回復とともに、花見客も増えてきたようです。明日は晴天の予報なので、きっと賑わうことでしょうね。
 

(客席:10−11、無料)