ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団 ニューイヤー・コンサート2010
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2010年1月6日(水) 19:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮・ヴァイオリン: ヨハネス・ヴィルトナー
 
ヨハン・シュトラウスII:「こうもり」序曲
ヨハン・シュトラウスII:山賊のギャロップ
ヨーゼフ・シュトラウス:燃える恋
ヨハン・シュトラウスII:ウィーン気質
ヨハン・シュトラウスII:農夫のポルカ
ヨハン・シュトラウスII:無窮動
ヨハン・シュトラウスII:皇帝円舞曲

(休憩20分)

ヨハン・シュトラウスII:「ジプシー男爵」入場行進曲
ヨハン・シュトラウスII:浮気心
ヨーゼフ・シュトラウス:鍛冶屋のポルカ
ヨハン・シュトラウスII:ウィーンの森の物語
ヨハン・シュトラウスI&II:ピチカート・ポルカ
ヨハン・シュトラウスII:観光列車
ヨハン・シュトラウスII:美しく青きドナウ

(アンコール)
上真行:一月一日
ヨハン・シュトラウスII:シャンペン・ポルカ
ヨハン・シュトラウスII:雷鳴と稲妻
ヨハン・シュトラウスI:ラデツキー行進曲
 
 
 新年を迎え最初のコンサートとなります。新年といえばニューイヤー・コンサートですね。今日は久しぶりに末娘と家内との3人で聴きに行きました。
 仕事を早めに切り上げて、出かけたときは雪模様で間に合うかと心配しましたが、新潟市中心部は晴れていてスムーズに到着できました。開演5分前に到着。家族はすでに座席で待っていました。会場は9割ほどの入りでしょうか。なかなかの盛況です。ステージ上には花が飾られ、新春を演出していました。

 新潟総合テレビ(NST)と新潟日報社の主催ということで、NSTの村山アナが登場して挨拶がありました。容姿端麗。この人は新潟の女子アナでは私のお気に入りのひとりです。
 拍手の中楽員が登場。弦5部が10-5-3-3-3、フルート(ピッコロ持ち替え)2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン1、ハープ1、打楽器2という編成で、第1ヴァイオリンが多いのが特異に感じました。ちょっとメタボ体型のヴィルトナーが登場して開演です。

 ウィーン風というのかはわかりませんが、独特のリズム、節回しがねちっこく感じないでもありませんが、さすがに本場物。日本のオケでは聴けないような楽しい演奏です。「ウィーン気質」ではヴァイオリンの弾き振りで楽しませ、「農夫のポルカ」ではなかなかきれいな合唱(かけ声)も披露してくれました。ユーモアを交えて、会場を盛り上げてくれました。ただし、「無窮動」はまだ何度も繰り返さないうちに終わってしまって残念でした。

 休憩後は再び村山アナが登場し、ワインや各種招待券などが当たる抽選会が行われました。チケットの半券で抽選を行うもので、ヴィルトナーが抽選しました。残念ながら我が家は3人とも外れでした。

 その後拍手の中楽員が入場し、後半が開演しました。前半以上にサービス精神旺盛な演出があって、「鍛冶屋のポルカ」では打楽器奏者が鍛冶屋に扮して笑わせ、「観光列車」では駅員(車掌?)に扮して盛り上げました。ヴィルトナーは「ウィーンの森の物語」で再びヴァイオリンの弾き振りで楽しませました。最後の定番の「美しく青きドナウ」でホールは大盛り上がりでした。

 カーテンコールでの花束贈呈は私の近くの席の姉妹(?)が務めていました。ヴィルトナーはもらった花束を最前列のお客さんに渡したりしてました。
 アンコールの最初は日本の定番曲「一月一日」。こういう曲名だったというのは意外でしたが、おなじみの「とーしーのはーじめのー・・・」というやつです。日本の曲を演奏するなんて憎いですねえ。これは日本公演のアンコールでは必ずやるようです。
 続いての「シャンペン・ポルカ」では打楽器奏者がコルク玉を客席に向けて打ち込んだりで大騒ぎ。最後はシャンペンで乾杯という演出。やりますねえ・・。
 さらに「雷鳴と稲妻」で盛り上げ、これで終わりかとフェイントをかけたところで「ラデツキー」に突入。ステージ周囲のブロックごとの拍手の競演は面白かったです。新潟の聴衆の拍手も手慣れたもので、お見事でした。
 
 ユーモア溢れる演出で楽しいコンサートでした。単に受けを狙うんじゃなくて、上品であり、さすがにウィーンだなあ(何のことかわかりませんが)と感じさせる洒落たものでした。演奏はどうだったのかというのも問題かもしれませんが、こういうコンサートはみんなで楽しむことが第一であり、そういう点では心から楽しめたものでした。アンサンブルがどうのなんて論じるのは野暮なこと。新年最初のコンサートを家族で楽しめたのは何よりの喜びでした。

 さて、このウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団はこれまで何度か新潟に来演しており、間違いなく以前聴いた覚えがあるのですが、記録が残っていません。10年以内は記録しておいたはずなんですけれど・・。このホームページにも記事がないしねえ・・。もっと前だったのかなあ・・・。


(客席:2階C7-29、S席:8000円)