久しぶりの東響新潟定期です。9月の定期は行けませんでしたので、6月以来となります。今日は音楽監督のスダーンの指揮ですし、ピアノのオピッツも魅力的であり期待が高まりました。スダーンとオピッツは2003年7月の第21回新潟定期でも共演しており、その時はブラームスのピアノ協奏曲第2番が演奏され、感動した記憶があります。今日は第1番ということでどんな演奏をしてくれるか楽しみでした。
1時からのロビーコンサートを聴き、さらに2時からの千住真理子さんのリサイタルを聴いてコンサートに臨みました。開演前に若干の時間があったので、屋上を散歩し、夕暮れの景色を味わいました。
拍手の中楽員が入場し、開演です。今日のコンマスは高木さんです。最初はオピッツの独奏でブラームスのコンチェルトでした。いかにも巨匠という風貌のオピッツはステージ映えし、堂々とした演奏に感動しました。実は、重厚・壮大なこの曲はあまり好きではなく、最初は退屈したのですが、次第に演奏に引き込まれ聴き入ってしまいました。
後半のシューマンも素晴らしい出来映えで、なかなかの名演奏じゃなかったかと思います。マーラー版のシューマンは聴いたことがなかったので、シャイー指揮のCDで予習して臨みましたが、今日の演奏は負けず劣らず良かったと思います。弦のアンサンブルが美しく、管楽器も破綻することなく良い演奏を聴かせてくれて、曲の良さを再認識することができました。いずれの楽章も良かったですが、特に第3楽章の美しさにうっとりし、終楽章の盛り上がりも良かったです。
アンコールはシューマンにちなんでということかトロイメライが演奏されました。オーケストラをバックに演奏された高木さんのソロが素晴らしく、聴き惚れました。
スダーンとの東響は毎回素晴らしい演奏を聴かせてくれて、感動をもらえます。来年度もスダーンの指揮でブルックナーの9番が予定されています。今から楽しみにしています。
ちなみに、今日のロビーコンサートもシューマンで、弦楽四重奏曲第3番が演奏されました。Vn:田尻、福留、Va:山廣、Vc:西谷の4人による演奏でしたが、ホワイエの響きの良さも相まって素晴らしい演奏だったと思います。
(客席:2階C5-**、S席:定期会員、5500円) |