りゅーとぴあオペラ劇場 オペラコンサート2009
ローマ歌劇場オペラコンサートII  〜プッチーニ生誕150年記念〜
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2009年3月22日(日) 16:00  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
ソプラノ:ルイーザ・チチリエッロ、テノール:ファビオ・アンドレオッティ、バリトン:レオナルド・ガレアッツィ
ピアノ:山口佳代、司会:小鉄和広
 

ジャコモ・プッチーニ

「ラ・ボエーム」より 
  ロドルフォのアリア「冷たい手よ」 (チチリエッロ、アンドレオッティ)
  ミミのアリア「私の名はミミ」 (チチリエッロ)
  ミミとロドルフォの二重唱「愛らしい乙女よ」 (チチリエッロ、アンドレオッティ)

「蝶々夫人」より
  蝶々さんとシャープレスの二重唱「さあ座って一緒に手紙を読みましょう」
                                    (チチリエッロ、ガレアッツィ)
  蝶々さんのアリア「ある晴れた日に」  (チチリエッロ)

(休憩20分)

「トスカ」より 
  トスカとカヴァラドッシの二重唱「マリオ!」「ここだよ」 (チチリエッロ、アンドレオッティ)
  スカルピアのアリア「行けトスカ」 (ガレアッツィ)
  トスカのアリア「歌に生き愛に生き」 (チチリエッロ)
  カヴァラドッシのアリア「星は光りぬ」 (アンドレオッティ)

「外套」より 
  ミケーレのアリア「まったく静かだ」 (ガレアッツィ)

「西部の娘」より 
  ジョンソンのアリア「自由の身になり遠くへ行ったと」 (アンドレオッティ)

「トゥーランドット」より 
  リューのアリア「氷のような姫君も」 (チチリエッロ)

(アンコール)
「ラ・ボエーム」より 
  二重唱「ミミはもう戻ってこない」 (アンドレオッティ、ガレアッツイ)
「ジャンニ・スキッキ」より
  「勝利だ!勝利だ!」 (ガレアッツイ)
  「私のお父さん」 (チチリエッロ)
「トゥーランドット」より
  「誰も寝てはならぬ」 (アンドレオッティ)

 
 

 昨日の好天がうそのように今日は天候がすぐれません。冷たい雨が降り、心も晴れません。ちょっと暗い気持ちでホールへと向かいました。開演まで時間があったので、6階のラウンジでコーヒーを飲みながら新潟の街並みを眺めていました。眼前を流れる信濃川。遠くに見える雪を抱いた山並み。ここからの眺めは大好きです。

 さて、りゅーとぴあでは毎年「りゅーとぴあオペラ劇場」と称してこれまで様々な催しを行ってきましたが、今日は昨年3月に引き続いて、ローマ歌劇場の協力によるオペラコンサートです。昨年はレクチャーもあって、盛りだくさんの内容で疲れた覚えがありますが、今日はコンサートのみです。今年はプッチーニ生誕150周年ということで、プッチーニの6大オペラの名曲コンサートとなりました。S席エリアの両サイド、後方に空席が目立ちましたが、A席、B席エリアはかなり賑わっていました。最近のコンサートはこういうパターンが多いようです。これも不況のせいでしょうか。かく言う私もA席でしたけれど。

 お馴染みの小鉄さんの解説を交えながら演奏が進められました。前半は「ラ・ボエーム」と「蝶々夫人」からの二重唱とアリアが歌われました。後半は「トスカ」から4曲歌われた後、「外套」、「西部の娘」、「トゥーランドット」から1曲ずつ歌われました。ローマ歌劇場から派遣された3人ともすばらしい歌声で、うっとりと気持ちよく聴くことができました。
 ソプラノのチチリエッロは容姿端麗で、リリカルな歌声がきれいでした。テノールのアンドレオッティは昨年に引き続いての出演で、テノールの醍醐味を味わわせてくれました。バリトンのガレアッツイも声量豊かな力強い歌声で魅了しました。どの曲も甲乙付けがたい見事な歌いぶりで、ホールいっぱいに歌声が響き渡りました。ピアノの山口さんのすばらしさも特筆すべきでしょう。演奏もさることながら、ヴィジュアル的にもうっとりさせてくれました。
 アンコールは男の二重唱が歌われた後、それぞれの歌手が1曲ずつ歌って終演となりました。プッチーニの有名なアリアで歌われていないものがあるなあと思ったら、しっかりアンコールに用意されていました。

 このコンサートはローマ歌劇場の全面協力で企画され、イタリアの若い世代を代表する3人の歌手が派遣されたとのことです。超一流というわけではないのでしょうが、各歌手ともに十分な実力を持っており、大いに満足できました。ひつだけ難点を上げるとすると、小鉄さんの解説が単調なことでしょうか。もっと明るく、楽しそうに話してくれると盛り上がると思うのですけれど。バスの低い声で単調に話されると、暗くなってしまいます。

 ともあれ、これだけのコンサートをこの低料金で開催したというのはありがたい話です。3人の歌手はこのコンサートのためだけに来日したとのことであり、この入場料では採算は取れないだろうなあと心配になりました。(実は東京オペラの主催で、東京でもいくつかの公演があるようです。) こんなすばらしいコンサートなのに空席が多かったのは誠に残念であり、もったいなく感じました。新潟の音楽好きは何をしているんでしょうね。観客の年齢層が高く、若い人が少なかったのも残念でした。せっかくの機会ですから、たくさんの人に聴いてもらいたいものです。これからもこういう企画が続いて欲しいですね。

 外に出ると雨が降り続いていました。本格的な春までもう少しの辛抱です。私生活では春が来るあてはなし。いいことないかなあ・・・。
 

(客席 2階 D3−27、A席:¥2700:会員割引)