ネーベル室内合奏協会 第60回定期演奏会
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2008年10月13日(月・祝) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
 
 
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ト短調作品12の1 (Vn:原 崇教)

アルビノーニ:オーボエ協奏曲ニ短調作品9の2 (Ob:鈴木かおり)

ヴィヴァルディ:フルート協奏曲ト短調作品10の2「夜」 (Fl:中林恭子)

(休憩20分)

J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ短調 BWV1050
              (Fl:中林恭子、Vn:奥村和雄、Cem:師岡雪子)

J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 BWV 1042 (Vn:枝並千花)

(アンコール)
2曲(曲目不詳)

 
 

 今日は体育の日。朝から快晴の上天気です。午前中は職場に顔を出し、その後陽気に誘われてやすらぎ堤をウォーキングし、汗を拭きながらホールに向かいました。
 着くとちょうど開場が始まっていました。自由席でしたが、中央のCブロックは混み合っていましたので、今回はDブロックに席を取りました。今日の演奏会は新潟出身の演奏家を招いての協奏曲をプログラムとしていますが、個人的には東響で活躍されている枝並さんが楽しみです。

 ヴィヴァルディで演奏開始。弦楽合奏の音の美しさ、アンサンブルの見事さに息を呑みました。りゅーとぴあの美しい響きも相乗して、音色的にはすばらしい演奏です。独奏ヴァイオリンは力強さに欠けましたが、音色は優しく、合奏と見事に溶け合っていました。
 続いてはアルビノーニのオーボエ協奏曲です。初々しさが感じられましたが、目一杯の演奏で、緊張感を感じさせ、余裕は感じられませんでした。しかし、なかなかいい音色ではありました。
 前半最後はヴィヴァルディのフルート協奏曲です。さすがにベテランだけあって余裕ある演奏でしたが、音量が不足し、合奏に埋没する場目が多々ありました。

 休憩後、後半の最初はブランデンブルグ協奏曲です。さすがに奥村先生はいぶし銀のような落ち着いた演奏です。合奏もすばらしく、お見事というべき演奏でした。
 最後は、枝並さんを迎えてのヴァイオリン協奏曲です。長身でステージ映えする容姿は落ち着きを感じさせます。音量豊かで音に艶がありましたが、合奏と噛み合わない場面があり、浮き上がる面が感じられました。とは言え、すばらしい演奏には違いありません。

 アンコールの最初は、枝並さん、鈴木さん、中林さん、師岡さんにチェロの瀬高さんによって、曲目は不明ですが、しっとりとした曲が演奏されました。続いて弦楽合奏で1曲演奏されて終演となりました。

 実はネーベルを聴くのはこれが初めてだったのですが、合奏の美しさに驚きました。これほどのレベルとは予想外でした。弦楽アンサンブルの水準としては新潟最高じゃないでしょうか。この春に横浜出張のついでに、横浜バロック室内合奏団というプロの団体の演奏を聴いたのですが、ネーベルは十分対抗しうるだけの実力を持っているように感じました。今後の益々の活躍が期待されます。
 
 

(客席:2階 D4-29、自由席:¥1000)