TOKI 弦楽アンサンブル 2008
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2008年9月10日(水) 19:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
 

 
シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 D667 作品114 「ます」

      Vn:ギド・デ・ネーヴ、Va:鈴木康浩、Vc:上森祥平、
      Cb:佐野央子、Pf:平山友紀子

(休憩20分)

ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 作品77  
    
      Vn1:ギド・デ・ネーヴ、Vn2:平山真紀子、
      Va:鈴木康浩、Vc:上森祥平、Cb:佐野央子

(アンコール)
浜辺の歌

 
 

 TOKI弦楽アンサンブルのコンサートは昨年も聴いていますので2回目となります。新潟縁の音楽家が集まって新潟を盛り上げようということで始まった催しで、ヴァイオリンの平山さんを中心に、TOKI弦楽四重奏団として活動が始まりました。昨年はチェロの横坂源さん、ヴィオラの小熊佐絵さんも加わって、TOKI弦楽アンサンブルとしてのコンサートでした。そのときの素晴らしい演奏を思い出し、今年も聴きに行くことにしました。今年は当初からの平山、鈴木、上森に、平山さんの師匠であるネーヴ氏、新潟県出身の佐野さんが加わり、さらにピアノの平山さんも参加されています。
 昨年までは音楽文化会館での開催でしたが、好評に応えてか今年はりゅーとぴあです。3階席は使用されませんでした。さすがに満席とはなりませんが、まずまずの入りと言うべきでしょう。私はDブロック前方に席を取りましたが、見晴らしも音響も良かったです。仕事の都合で、開演間近のぎりぎりに入場しましたが、入場は出演者のお父様の前新潟県知事とご一緒でした。

 最初はシューベルトの「ます」です。あまりにも有名な曲ですが、意外にも生で聴く機会はなく、私としては30年ぶりくらいになります。前回は学生時代、新潟県民会館でスメタナSQ+パネンカらでの演奏でしたが、素晴らしい演奏だったことを今でも覚えています。日本公演最初ということで、国歌が演奏されたことも記憶に鮮明です。ということで、生での「ます」に期待していました。
 さて、演奏は、期待に違わぬものだったと思います。ネーブ先生のリードで、ちょっと癖のある演奏でしたが、さっそうとした爽やかな印象を受けました。鈴木さん、佐野さんが本当に楽しそうに弾いているのが印象的でした。私の席は音がよく響き、特にコントラバスの音が心地良かったです。ピアノは最初は平板に感じましたが、突然高音をきらめかしたりと、多少の難を感じましたが、良く言えばメリハリがあって面白かったです。臨時編成のアンサンブルではありますが、それぞれの奏者の水準は高く、十分に楽しめるものでした。

 後半はドヴォルザークの弦楽五重奏曲第2番です。これはおそらく初めて聴く曲であり、正直言えば馴染みにくかった気もします。前半同様に、ネーブ先生のリードの下に、それぞれが絶妙のアンサンブルを聴かせてくれました。特に第3楽章はうっとりしました。
 拍手に応えて、平山さんの挨拶の後、アンコールは昨年同様に浜辺の歌が演奏されました。編曲も良く、しっとりとしたいい演奏でした。昨年の公演では楽章間に盛大な拍手がありましたが、今年はそういうこともなく、皆さん真剣に聴き入っておられたようです。

 さて、今年のコンサートは、当夜以外にも開催されており、馴染みやすい曲を交えた別プログラムで、小熊さんも加わって、9日には村上で開催され、11日は小出郷文化会館で開催されました。また、あまり宣伝されませんでしたが、7日には新津美術館アトリウムでのミュージアムコンサートが開催されています。本当は雰囲気も音響も良く、料金も安かった新津美術館で聴きたかったのですが、所用で行けませんでした。さらに、13日には東京オペラシティでの公演も予定されています。東京公演も成功されますよう祈りたいと思います。
 
 今年で5年目。来年からはコンサートのプログラミングは平山さんから鈴木さんにバトンタッチするそうです。来年は7月に開催とのこと。次回はどんなメンバーで、どんな曲を演奏してくれるか楽しみです。入場料3000円というのは高いかなと感じましたが、値段分は楽しめたかと思います。
 

(客席:2階 D2−23、全席自由:3000円)