ニューイヤー・オルガンコンサート
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2008年1月13日(日)11:30  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
オルガン:山本真希、 渋澤久美
 
山本真希
   ヒメネス:バターリャ
   J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ BWV147
   J.S.バッハ:小フーガ ト短調 BWV578
   ハーライン:星に願いを
   エルガー:威風堂々 第1番

富木歌穂(りゅーとぴあオルガン講座ジュニアコース受講生)
   J.S.バッハ:パストラーレ 第4楽章

渋澤久美(盛岡市民文化ホール オルガニスト)
   J.C.F.バッハ:キラキラ星変奏曲
   J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565

渋澤久美/山本真希(オルガン連弾)
   サン=サーンス:「動物の謝肉祭」より 
             「かめ」「ぞう」「白鳥」「終曲」

アンコール:「終曲」

 
 

 いろいろと慌ただしく、何だかんだでひと月ぶり、今年最初のコンサートです。少雪とはいうものの、朝起きたら吹雪、寒さが応えます。家事を済ませてホールに向かいました。ホールに着くとかなりの盛況です。親しみやすいプログラムもあってか家族連れで賑わっていました。自由席でしたので、オルガンを正面に見る3階に席を取りました。ステージにはスクリーンが設置され、演奏の様子が映し出されるようになっていました。

 少し遅れて開演。最初はおなじみの山本さんの演奏です。多彩な曲目、多彩な音色で楽しませてくれました。特に威風堂々は迫力満点でした。オルガンのてっぺんにある太陽もカラカラと回っていました。スクリ−ンに映し出される演奏風景も興味深いものでした。特に頭上からのショットや足のショットは面白かったです。足での演奏にしてもかかとや爪先を使い分けているんですね。4段の鍵盤+足の鍵盤を四肢を総動員して演奏する様は超人的に思えました。
 次は、りゅーとぴあオルガン講座ジュニアコース受講生の富木さんの演奏です。なんと小学校6年生とのことですが、演奏のすばらしいことに驚きました。とても小学生の演奏とは思えません。こういう若い芽が育っていることはうれしいです。将来が楽しみですね。
 次は盛岡市民文化ホールの渋澤さんの演奏です。山本さんとはひと味違った迫力ある演奏を聴かせてくれました。そして最後は、動物の謝肉祭からの4曲。オルガンの連弾は初めて聴きましたが、楽しい演奏でした。アンコールに「終曲」を再度演奏して終演となりました。

 今日のコンサートは堅苦しくなく気軽に楽しめました。休憩なしでの1時間15分ほどのコンサートでしたが、内容豊富で十分に満足できました。これで500円(会員割引450円)とは安すぎます。たくさんの子供たちも来ていましたが、音楽の楽しみを感じてくれたらいいなあと思いました。

 さて、山本さんが新潟に来てからオルガンの楽しみが増えました。歴代のオルガニストに比して山本さんの活躍ぶりは目を見張るものがあります。チャーミングで親しみやすい人柄もあって、新潟のオルガンファンは確実に増えたと思われます。少なくとも私はファンになりました。オルガンファンというよりは山本さんファンと言った方が正しいかもしれませんけれど。今年も山本さんのリサイタルが2回予定されています。すばらしい演奏が期待できるでしょう。
 

(客席:3階 I 4-4、全席自由:450円:会員割引)