りゅーとぴあ・1コイン・コンサート Vol.22
新専属オルガニスト就任記念 ”パイプオルガン”
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2006年4月15日  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
パイプオルガン:山本真希
 
 
ブクステフーデ:トッカータニ短調 BuxWV155
バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
サン=サーンス(ギルマン編曲):「動物の謝肉祭」より ”白鳥”
リュブリナのヨハネスによるタブラチュアより

(休憩10分)

イサン・ユン:テュヨー・ソノール
スジェンスキ:哀歌
デュプレ:3つの前奏曲とフーガ作品7より 第3番ト短調

(アンコール)
「赤とんぼ」変奏曲

 
 
 

 昨夜は職場の新人歓迎会で飲み過ぎ、そのまま会場のホテルに泊まって朝帰り。今日は仕事が休みなので、ちょっと二日酔い気味ですが、好天に誘われ、1コインコンサートに行くことにしました。

 今回は久し振りにパイプオルガンのコンサートです。以前は昼に無料のオルガン・プロムナードコンサートが行われていましたが、開催されなくなってから久しくなります。また、ランチタイムに行われる1コイン・コンサートも平日に開催されることが多いので、なかなか聴くことはできません。今回は土曜日ということで久々に聴くことができました。

 ついに新潟に春到来。白山公園の桜は満開。まさに春爛漫。いつもの駐車場は満車でしたので、陸上競技場に駐車し、満開の桜の下を通って「りゅーとぴあ」へと向かいました。風があって少し肌寒いですが、満開の桜の下で花見客がシートを広げています。やっぱり春はいいなあ・・、と心は和みます。

 こんな春の陽気に誘われてか、ホールは満員の盛況。パイプオルガンのコンサートでこれだけの入りは新記録かも知れません。自由席なので、私は早めに並んでCブロック中央に席を確保。客席が開放されていないオルガン前のP席、2階ステージ両脇以外の各ブロックはほとんど埋まっていました。

 さて、演奏は・・。うまい下手は私にはわからないですが、まずまず楽しめました。前半は馴染みやすい曲も混じって客をつかみました。パイプオルガンの様々な音色に驚嘆しました。とてもオルガンの音とは思えないような金属的な音までしてビックリしました。

 後半は現代曲を交えた挑戦的なプログラム。イサン・ヨンの曲は目からウロコ。曲というより音響を楽しむことができました。全身を使っての息を切らしながらの熱演。山本さんも大曲を演奏できたということを喜んでいたようです。次のスジェンキは「哀歌」という曲名がぴったりな心に響く佳曲でした。デュプレで締めて、アンコールは「赤とんぼ」。ドイツから帰国したばかりという山本さんの日本を思う心が感じられました。

 と、500円ということを考えれば十分なコンサートでした。ホールに響くオルガンの音は心地良かったです。ただし、花見のついでに寄ったという雰囲気の客が多く、鈴を鳴らしながら演奏中に移動する人、客席でジュースを飲んでいるオバサン、あめ玉の包み紙をガサガサさせているオバサン、など落ち着きのない客席だったのは残念。でもこれだけ満員になるのは喜ばしいことですので、良しとしましょう。

 終演後山本さんのサイン会が開催。なかなかチャーミングな人でした。就任記念の顔見せコンサートとしては大成功。これからの活躍を祈りましょう。

 外に出ると公園は花見客で大混雑。信濃川に続く空中庭園、桜の下、芝生の上、どこもかしこも人であふれ、ちょうど昼時ということもあり、弁当を広げて宴会中。春はいいなあ・・・。新潟の一番いい季節です。
 

(客席:2階Cブロック6−11、自由席500円)