ファジル・サイ ピアノ・リサイタル
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2002年6月18日  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
ピアノ:ファジル・サイ
 
 
スカルラッティ:ソナタ ヘ長調 K.378
スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.1
スカルラッティ:ソナタ ハ長調 K.159
J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
J.S.バッハ(リスト編曲):前奏曲とフーガ イ短調 BWV543
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331 「トルコ行進曲つき」

(休憩20分)

リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178

(アンコール)
ファジル・サイ:ブラック・アース(黒い大地)
モーツァルト(ファジル・サイ編曲):トルコ行進曲
ファジル・サイ:ジャズ・ファンタジー・オン・パガニーニ
ファジル・サイ:バラード

 
 
 

 個人的には今年最も楽しみにしていたコンサートです。奇しくも本日はワールドカップ決勝トーナメントで日本代表はトルコに惜敗しました。こんな日に、トルコ文化村(テーマパーク)のある柏崎からトルコ人の弾くトルコ行進曲を聴きに行くのも趣深いものだなあと、勝手に感じ入っています。

 それはさておき、サイと言えばバッハやモーツァルト、多重録音の「春の祭典」などのCDで話題となっており、さぞ会場は賑わっていると思いきや、かなりの空席。今回はステージ左手のEブロックで聴きました。

 演奏開始とともに、もうサイの世界です。自由奔放、軽妙闊達、きらびやかな色彩感豊かな演奏です。噴水のごとく音楽があふれ出てきます。グレン・グールドばりにうなり声を上げ、時には足を踏み鳴らし、体を縦横にくねらしながら音を紡ぎ出します。期待に違わぬ型破りな演奏です。バッハやリストを聴くということではなく、サイを聴くコンサートでした。
 アンコールはサイの世界そのもの。ブラック・アースでは、左手をピアノの中に差し入れ、プリペアード・ピアノ的に音色を変え、スタインウェイの調律が狂っちゃうんじゃないかと心配。なかなかいい曲でした。その後はジャズピアノのライブ。これってクラシックのコンサートだったっけ? と思うくらいに会場も熱狂しました。

 こういう演奏は賛否両論あるのでしょうが、娯楽として音楽を楽しむ私には、大満足なコンサートでした。精神性がどうの、ミスタッチがどうのなどと論ずるのは意味がありません。やっぱり、楽しめなけりゃ音楽じゃないです。

 家に着くと韓国がイタリアに勝利するところ。興奮しっぱなしの一夜でした。
 

(客席:2階Eブロック3-21)