新潟市民芸術文化会館落成記念演奏会
  ←前  次→
1999年3月22日  新潟市民芸術文化会館コンサートホール
 
指揮:十束尚宏
独唱:平松英子(ソプラノ)、栗林朋子(アルト)
管弦楽:落成記念オーケストラ
合唱:復活を歌う会
 
 

マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」


 
 
 
 1998年10月に開館した新潟市民芸術文化会館の市民の企画による記念演奏会です。カルミナ・ブラーナに始まった一連の開館記念演奏会のメインと言っても良いと思います。開館を祝うにぴったりの曲であり、何よりこれが「復活」の新潟初演です。マーラー好きとしては、長らく待ちこがれていた日が漸くやって来ました。

 オーケストラは市内のアマチュア団体の、新潟交響楽団、新潟室内合奏団、新潟大学管弦楽団、新潟メモリアルオーケストラ、ネーベル室内合奏協会に一般参加者を加えた総勢130人の大オーケストラです。合唱も合唱団にいがたを中心とする130人の合唱団です。
 指揮は、若手から中堅になろうとする十束尚宏さんです。その昔、小沢征爾のドキュメンタリー番組で、タングルウッドでしごかれて涙している姿が映っていましたが、立派になったんですねえと勝手に懐かしんでいます。

 さて、春分の日を過ぎたというのに寒波襲来、小雪が舞っている肌寒い日です。自由席ですので、早めに会場に向かいました。開場45分前でしたが、既に数十人の人が列を作っていました。待ちこがれていた人は私だけでなかったと嬉しくなりました。
 少し早めに開場。早めに行ったおかげで、2階席前列中央のベストポジションに陣取ることができました。合唱団席を空けているので、正面は寂しいですが、観客席はほぼ満席というところでしょうか。さすがに130人のオケは舞台が窮屈そうです。正面2階に合唱団が入り、こちらはむしろ少なく見えます。

 プログラムは復活のみ。いよいよ演奏開始です。アマチュアの限界を感じさせますが、無難に第1楽章を終えました。指示通りに若干の休止。この間に独唱者が入場しました。
 第2楽章・第3楽章と少しずつ調子が出てきている様子。そして第4楽章。アルト独唱が朗々と響き渡ります。なかなかの名唱でした。
 そして第5楽章。管の弱奏での乱れが気になりましたが、これがアマチュアというもの。ちょっとしたミスなど気にならないほど盛り上がりは最高潮となりました。
 合唱はもっと人数がいたほうが良かったかと思いますが、オケに負けない好演をしてくれました。感動に思わず涙してしまったのは私だけではないでしょう。

 私と復活との出会いは、20年前、FMでたまたま聴いたメータ指揮ウイーン・フィルの演奏です。以後マーラー好きとなっています。
 その頃アマチュア・オケのアンケートで、新潟で復活を聴けたら死んでもいいと書いたことを覚えていますが、まだ死にたくはありません。

 新潟初演は成功裏に終了しました。これ1回きりの演奏とはもったいないです。こういう大曲を新潟でももっと聴きたいものです。また何かの機会に演奏をしてほしいなあ。次は2000年を記念して、千人の交響曲(8番)というのはいいアイデアだと思うんだけど・・・。

 さて、来月から東京交響楽団の新潟定期演奏会がスタートします。さっそく定期会員になったのですけれど、4月11日の第1回定期演奏会からもう所用で行けないことが確定しています。世の中うまくいかないなあ。