茂木大輔:読んで楽しむ のだめカンタービレの音楽会 テレビ化される際の裏話やコンサートを作り上げる苦労など興味深く読めます。この中には、先日コンサートがあったオーボエの荒絵里子さん名前や、来週新潟ウインドオーケストラを指揮する松井さんの名前も出てきます。2月には新潟でも「のだめカンタービレの音楽会」が開かれます。茂木さんがどんな音楽を作り出してくれるか楽しみですね。 (2009/12/13) |
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二ノ宮知子:のだめカンタービレ 、「のだめカンタービレ」の第23巻がついに発売されました。早速読みましたが、あれだけ長く引っ張っておきながら、最後は安直すぎるような・・・。作者も息切れしちゃったのでしょうか。千秋とのコンチェルトはどうなっちゃたの? まだまだ先が続きそうな終わり方デス。 奮発してDVD付きを買ったのですが、これが良かったデスヨ。映画に使用された楽曲やメイキングシーンがたっぷりで、映画の公開が楽しみになります。それにしても千秋(玉木宏)の指揮ぶりは様になっています。指揮を指導した飯森さんそっくりなのも面白いです。ムジークフェラインでロケとはたいしたものですね。 (2009/11/29) |
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真鍋圭子:素顔のカラヤン(幻冬舎新書) 何を今さらカラヤンと思うかも知れませんが、読み物として大変面白かったです。カラヤンの音楽を論じているのではなく、題名の通りに素顔のカラヤンを紹介しています。来日公演の裏事情や私生活、大阪公演での伝説の振り間違い事件や、サントリーホール建設への関わりなど、通訳・秘書として関わった著者しか知り得ない内容ばかりで、興味深く読めました。 ちなみに、例のカラヤンが振り間違えた曲は、小松潔:カラヤンと日本人(日経プレミアシリーズ)ではドビュッシーとされていましたが、本書によるとチャイコフスキーの5番だったとのことです。当日降り番だったコンマスのシュヴァルベ氏がすぐに指摘したそうです。実は、開演直前に当時ソニーの新製品であったウォークマンを試聴しており、その曲がチャイコフスキーの5番だったとか。こんな裏話がたくさんあって楽しめました。 (2009/8/9) |
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横山進一:ストラディヴァリウス(アスキー新書) ヴァイオリンの歴史やストラディヴァリウスのまつわる伝説と謎、演奏家が愛した名器など、興味深く読めます。巻頭のカラー写真の美しさには息を呑み、美術品としてのすばらしさも実感されます。バブル期の日本には70以上ものストラディヴァリウスがあったそうです。お金持ちの観賞用としてでなく、楽器として私たちの耳を楽しませてほしいものです。 田中千香士編:ヴァイオリンの名器と名曲(ナツメ社) カラー版で、ヴァイオリンに関する様々な情報が豊富であり、私のような素人には読みやすく、ためになる本です。秀逸なのが附録のCDです。名演奏家による有名曲が収録されているほか、ヴァイオリンの名器の聴き比べが面白いです。かつての人気番組「芸能人格付けチェック」同様に、ストラディヴァリウスとモダンヴァイオリンを聴き比べるものです。並べて聴くと確かに違いは分かるように感じますが、単独で聴くと私の耳では分からないでしょうね。コンサートでは、奏者による音色や音量の違いを必ず感じますが、奏者の演奏技術、ホールの違い、座席の位置などのほか、楽器の違いにも注意したいですね。ピアノはホール固有のもがほとんどで、見ればスタインウェイかベーゼンドルファーかヤマハかなど分かりやすいですが、ヴァイオリンは見ても分かりません。コンサートの時は使用楽器の情報公開もあると面白いと思います。 (2008/12/21) |
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大木裕子:オーケストラの経営学(東洋経済新聞社) 著者は元オケ団員で現在は経営学者という異色の経歴の持ち主です。話の内容に奥深さが乏しく、一部間違いもありますが、オーケストラ経営の実態と問題点が興味深く読めました。 ばん田耕治:スタインウェイピアノのゆくえ(エピック) それなりのホールには必ずあるといって良いスタインウェイピアノですが、その品質に関しては大きな問題があることを指摘した興味ある書です。ただし、あまりにも思い込み、自己主張が強い内容は違和感を禁じ得ません。国産ピアノをあそこまでけなしていいのかなあ・・。ちなみにピアノの問題に関しては、新刊じゃないですが、斎藤信哉:ピアノはなぜ黒いのか(幻冬舎新書)もおもしろいです。 (2008/11/9) |
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茂木大輔:音大進学・就職術(音楽之友社) 趣味として音楽を楽しむのはいいのですが、プロとして食べていくのは楽ではありません。好きなだけでは生活できないのはどの職業も同じです。特に音楽大学を卒業してもプロの音楽家となれるのはごくわずか。この辺の実情が興味深く読めます。附録にある「楽団員のための古典音楽一般論必須常識」も面白いです。 (2008/10/12) |
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中川右介:巨匠たちのラストコンサート 最近新書版でクラシック音楽関係本が多く出ていますが、文春新書の「巨匠たちのラストコンサート」(中川右介)が面白く読めました。トスカニーニ、バーンスタイン、グールド、フルトヴェングラー、リパッティ、カラヤン、カラス、クライバー、ロストロポーヴィチらが取り上げられており、巨匠たちがどのような最後を迎えたのかが興味深く読めました。 (2008/6/22) |
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能條純一:アレルヤ 「アレルヤ」の第5巻(小学館)が発売になっていたので買いました。これで物語は完結しました。父が伝説の名ヴァイオリストの道音響(みちおと・ひびき)、そのヴァイオリンの音は聴く人の心を打ち振るわせる。その生まれながらの才能に嫉妬する有馬公平。物語の舞台が「ミューザ川崎」や「すみだトリフォニー・ホール」で、登場人物も面白く、音楽好きの方々も十分に楽しめる物語です。最後は尻切れ感が否めませんが、映画化が期待される名作だと思います。 また、さそうあきらの「マエストロ」(双葉社)も第3巻で完結しました。一色まことの「ピアノの森」は、先日ようやく第15巻が発売になりましたが、いまだにショパンコンクールの一次予選の真っ最中。先は長そうです。御存知「のだめ」も大人気。5日には新潟でも「のだめコンサート」が開催されました。行ってきた職場の同僚によりますと、茂木さんの指揮で、いい演奏で楽しめたそうです。これをお読みの皆さんも、たまには音楽コミックはいかがですか。 (2008/6/8) |
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青柳いづみこ:ボクたちクラシックつながり ピアニストが読む音楽マンガ」(文春新書) 「のだめカンタービレ」「ピアノの森」「神童」を入り口としてクラシック音楽、特にピアノ演奏やピアニストの世界へ誘ってくれます。音楽家の実情なども興味深く紹介してくれます。ただし、「のだめ」が何のことかわからない人には理解できない本でしょう。この3作はマンガと馬鹿にしないで音楽好きな方は是非お読み下さい。 (2008/3/30) |