第六十八番札所

琴弾山神恵院

(ことひきざん じんねいん)


この札所へは車で直接に行くことはできない。場所も奥まったところにあってわかりにくい。近所の人に尋ねるしか他に方法がないかもしれない。地図上に「徒歩」と示している道の入り口近くに釣瓶井戸があるのでそれが目印にはなる。井戸の傍らに一石五輪塔が数基放置されている。

「車は行き止まり」と示しているルートでは急な坂道を70mほど登らなければならない。車でも行けるが民家の前に駐車することになり、迷惑となるので、おすすめできない。


このトタン葺きの民家も目印になる。この裏手の脇道を行く。


細い里道をまっすぐに進む。典型的な古道で、昔はこれが通常の幅員であったと思われる。運搬手段として大八車が普及してからは拡幅されるのであるが、この道はそれも叶わず、そのまま古い形が残っているのであろう。


しばらく進むと左手にお堂が見える。左側の石柱は道しるべである。近所の高齢の女性によると、道路の拡幅工事があったとき、どこかから移したとのことである。向島では最大級の道しるべ石であろう。縁側があるお堂も珍しい。壁も土壁である。いくぶんか古い様式を残しているものと思われる。


屋根板がそのまま天井になっている。これも古い形である。堂内の写真はこの一枚しかない。夏の日中に歩き、息が切れてしまって、早々に退散した結果である。