修理回収機構

TI Programmable 59

20030209

 これは五年くらい前、職場の事務所引っ越しの時だったか、先輩から「竹下君これ好きそうだからあげる」と言われてもらったLED表示の電卓。ACアダプタの接触が悪いのか時々勝手に0になったり点滅したり。いつか修理しようと思いつつもずーっと放置していたのをやっと何とかしてみた。

現象確認

 電源をつないでボタンを押すと「じゅっ」と音が出る。こんな恐ろしい機械は初めてだが、分解してみるとバッテリーからの液漏れがボタンを押すことによりショートしていたようだ。液漏れはひどく、裏ぶたに固定されてあるバッテリーから結晶のようなものが伸びている。端子は腐食していて簡単にもげた。とりあえずバッテリーを外した状態でACアダプタをつないでみると動作するので、まずはバッテリー交換を検討する。

BATT  古い電卓なのでおそらくはニッケル水素電池ではなくニッカド電池を使用していたと思われる。代わりになるようなものを見つけた。ファックス電話用の保守部品で、単三形ニッカド電池三本のセット。コネクタはどうぜカットするのでどのメーカー用のものでも構わない。
TI59 repair  電池のケーブルを適当な長さでカットし、本体にハンダ付け。もともとの電源端子は腐食しているため、やすりで磨く代わりにカッターなどで少し傷をつける。基板上には+のマークがあるのでわかりやすい。電池を押し込み、とりあえずはテープで固定。

TI59 PAI  これでしばらく充電してみると安定して動くようになった。[=]キーを強く押さないと利かないが、どうも液漏れのせいらしい。

今後

 動作するようにはなったのだが、マニュアルもないためどうしたものか。通常使う分にはカッコイイLED表示の関数電卓なのだが、磁気カードリーダ/ライタがあるためプログラムのロードや保存が可能らしい、また下部には8端子のモジュールを格納する場所があってこれは何をするものなのか。ということで以下のリンクを参照しながら遊んでみよう。

Link

TI59.com

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