AI-1000のRAMを64KBに増設する
19980705
改造はすべて自分の責任で行うこと。改造をおこなったことにより装置が故障したり、怪我をしても私は責任をとることは出来ません。また、同じ改造をおこなっても同じ結果が得られるとは限りません。その辺のことがわかっている方のみお楽しみください。
調査
AI-1000は標準で32Kバイト、増設して64Kバイトのメモリを使用できるが、増設RAMパック RP-33 はいまや入手困難。とりあえずはフタを外してRAMパック用のソケットを眺めていると…
・おそらくは32K x8bit のSRAMを使用しているのだろうな。
・端子数を数えてみると、ぴったり28ピン。
ということでどうやら62256タイプのSRAM1個を取り付けることができそうだ。RAMパック用ソケットの面積や厚さから考えてフラットパッケージのものだろう。
今度は端子であるが、14本×2列に並んでいるため、おそらくはSRAMの端子と一対一に対応しているだろうと考えた。VddとVssの位置さえわかればSRAMを搭載する向きも決まる。そこで角の端子とグラウンド間をテスタで測定し、Vss端子の位置を決めた。グラウンドはリチウム電池(CR-2032)が直列につながっていると見なして、いちばん端になる電池の(-)端子とした。もしくはACアダプタのコネクタを参照することができる。
改造
改造したのは今から三年以上も前の話で、あまりにも簡単だったためメモが残っていないので、同じ改造を試みようとされる方は上記の調査方法でSRAMの向きを調べていただきたい。
使用するSRAMは日立製 MH20256FP-12 で、若松通商より購入した。これを左図のように裏返しにして両面テープで固定し、RAMパックのソケットと一対一になるように配線した。
配線が終わったらVdd-Vss間がショートしていないか念のために確認しよう。
[close-up]
確認
電源を投入し、本体裏にあるリセットボタンを押して初期化する。この後、
[MENU]キーを押し、次に[ETC]キーを3回押すと、ファンクションキーの所に[memory]と表示されるので、対応するファンクションキーを押すとメモリの状態が表示される。
ここでユーザエリアが55295バイトと表示されていればOKです。
参考資料
・最新RAM規格表,CQ出版社