ここでは塔主が電気関連で失敗したことについて、思い出しおもいだし書いていこう…
新しい装置を導入し、メモリの交換作業をしていた時の話。手順ではメモリ交換後は電源ーグランド間をショートチェックすることになっていた。作業していたN尾君がこちらを見る。「いいよ。電源入れよう」と私。装置の電源を入れるがうんともすんとも言わない。調べると、先程取り付けたメモリモジュールの端子が焦げていた。しかもマザーボード側のメモリスロットも焦げていた。他にもメモリスロットはあるのだが、焼いてしまった場所に限ってメモリの搭載が必須だったりする。…N尾君ゴメン。
教訓 決められた手順には従おう
初めて導入されたワークステーションと増設のハードディスク。モノクロ画面でX-Windowが動いている。console画面にはSCSIのエラーが通知されている。リトライをして訂正はしているようだが、何だろう。SCSIケーブルを疑い、机の上からハードディスクの後ろをのぞき込んでいたら頬がハードディスクのケースの角に触れた。「わっ」感電。どうもアースの線が浮いていたようだ。きちんと接地したら、SCSIのエラーも消えた。
教訓 アースはきちんと
試作機一号が実験室に到着。関係者が火入れを見ようと集まってくる。担当者が電源を投入。ファンが回転する。私はちょうど試作機の後ろ、ファンの風があたる場所に立っていた。「う〜ん新品のにおいがする」だが前の方ではなにやら慌ただしい動き。フラットケーブルの配線ミスで、ショートした部分が焼けていたのだった。「何が新品のにおいだよ」
教訓 ウカツな事を言うと後々まで語り継がれます
試作筐体で実験開始の日。ケージに入った5インチフルハイトのハードディスクは活性挿抜可能なので、本体電源投入後にケージを挿入。うんともすんとも言わないが、そのうち香ばしい香りがあたりに漂う。ハードディスクの故障か、と思い別のケージを挿入。今度はかすかに「チリッ」という音がして、またも香ばしい香りが。そこで試作筐体を調べてみると、ハードディスク行きの電源5Vと12Vが入れ替わっていた。あれはハードディスクの基板を焼いた香りだったのだ。
教訓 試作品には気をつけろ 二度同じ失敗をするのはいけません
恐ろしく端子間が細かいフラットパッケージから信号を観測しようとした時のこと。Vss-Vddが隣接している個所をプローブでショートさせてしまう。すると端子がだいだい色に発光した。よく断線しなかったものだ。
・教訓 電源には気をつけろ
Z80を使ったワンボードマイコンを作ったときのこと。CPU,PIO,CTCを使ったごくごく一般的な組み合わせ。中古の5V10A電源を繋いでみると「ピシッ」と音が。基板に塗ったフラックスから煙が出ている。それぞれのチップを触ってみるとCPUが熱くやけどした。冷えてからあらためて触ってみると、クラックが入っている。調べなおすとCPUだけ電源の極性が逆だった。幸いなことに配線を直してCPUだけ交換するときちんと動いてくれたが、基板には焦げたあとが残っていた。
・教訓 電源には気をつけろ