明るい座敷。見知らぬ数人の男女。私もその中のひとり。太った男が私の額に入れ墨を入れようとする。その筆を奪い、柱にもたれて座っている女の子を見つける。女の子は右足首に包帯を巻いている。捻挫しているようだ。筆を持ったまま女の子に近づく。私の目つきがあやしいのか、女の子は怯えている。その左足首を掴み、包帯を解く。冷たい足首。赤く腫れている。足首を掴んだまま、筆で足の裏のしわをなぞり、黒い線を描いていく。倒錯した悦びに包まれ、「ひひひ」と黒い笑いが口から漏れる。