個人的おすすめ本のページ
各紹介ページの下にある購入コーナーは、クリックすると、オンライン書店の「boople」の購入ページに飛びます。ここで買っていただくと、5%が収入となるので、私のミニ書店コーナーでもあります。
1 村上作品について (2000.04.20)
1回目はやはり村上作品から。
新刊出る度に買っているよ、という人には無用の情報ですが、村上作品には時系列順に読んだ方がいい作品もありますので、初心者の方向けに書いてみます。
2 国内ミステリー 入門編 (2000.04.27)
2回目は面白い小説を読もうと思っている方への入門編。
出版される小説の半分ほどをミステリーが占めると言われてますが、数多く出ているだけに傾向も様々。いい小説も数多くある勢いのあるジャンルです。
3 読後ほのぼのと暖かくなる本 (2000.05.17)
3回目はほのぼの小説。
読み終わった後、暖かい気持ちになる小説を選んでみました。
4 恋愛小説 (2000.05.31)
4回目は恋愛小説。
「恋愛小説を読もう」と思って読んでいる訳ではないですが、やはり扱われることの多いテーマです。
5 シリーズ物 (2000.07.12)
5回目はシリーズ。
村上さんにもシリーズ物はありますが、ほとんどの作家は一つはシリーズ物書いてます。その中からのおすすめを。
6 国内ミステリー2 (2000.11.07)
久々の6回目。
前に書いた入門編の続きで、ミステリーについてです。
7 海外小説 (2001.2.13)
2001年初の7回目。
海外翻訳小説でのおすすめを。
8 品切れ・絶版小説 (2001.8.20)
8回目はほとんど古本屋でしか手に入らない、品切れ・絶版本のおすすめ。
ちなみに、品切れとは今度重刷されるかもしれない本、絶版はその出版社からはもう出ない本です。
9 メフィスト賞 (2002.4.09)
久々9回目は、ミステリーマニアにはお馴染みメフィスト賞受賞作。確信犯的に変な小説を送り続ける講談社ノベルス。これがデビュー作となる作家は、今やメジャーになった作家もいるし、これからが楽しみな作家も、それが微妙な作家も、様々です。
デビュー作である「風の歌を聴け」(1979)。これは「1973年のピンボール」(1980)、「羊をめぐる冒険」(1982)と共に3部作となっています。やはりこの三部作を順番に読んでみるのがいいでしょう。全て講談社文庫です。東京の大学に行っている「僕」が、夏休みで帰省した際に、友人の「鼠」と一夏を過ごすエピソードは、後々まで効いてきます。
この三部作の続編として「ダンス・ダンス・ダンス」もあるのですが、作風が変わるので、これはひとまず置いておきます。「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」(1985)は、「羊」と「ノルウェイ」の間に出た長編で、私的にはベスト長編。二つの世界が交互に語られるという構成で、この世界観はある意味村上作品の真骨頂。近年中にはこの作品の続編的長編が出るという話もあり、今から楽しみです。結構ボリュームのある長編ですので、ごゆっくりどうぞ。新潮文庫から。
この後で、「ノルウェイの森」(1987)を未読の方は読むのが良いでしょう。要するに、発表順に読むのが作者の変遷が分かるというだけなのですが。作者が「初のリアリズム小説」と言い、帯には「100%の恋愛小説」とありました。売れた本故に、古本屋へ行くと、赤と緑の単行本が2冊で200円ほどで入手出来ると思います。文庫は講談社文庫から。
この後はようやく「ダンス・ダンス・ダンス」(1988)です。「羊」以来の札幌を舞台に「僕」はステップを踏み続けます。あちらとこちらの世界を繋ぐものは? 出来れば三部作を読んで、しばらくしてから読むと感慨もひとしおなのですが、一気に続けて読むのもまた幸せかもしれません。この単行本に使われた佐々木マキさんのイラストが素敵で、ずっとポスターを探しているのですが見つかりません。こちらも講談社文庫から。
次は「国境の南、太陽の西」(1992)です。個人的には短編編の「TVピープル」(1990)と共に、これらの作品からまた作風が変わったと思うので、出来れば続けてどうぞ。
私は大学生の時に初めて読みましたが、怖い小説です。ある程度年を取ってから再読してみると心にしんみりと伝わってくるいい長編なのですが、ファンの間でもかなり好みは別れるでしょう。村上長編の中でも「ノルウェイ」よりも特異な位置を占める作品かもしれません。この作品に限らず、村上作品は再読した際には初読時と読後感が変わるので、気に入らなくてもしばらく経ってから再読してみるのがいいかもしれませんね。文庫は講談社文庫から。
そして「ねじまき鳥クロニクル」(1994)。三部構成で、二部と三部の間は1年4ヶ月空いたため、今から読む人もその位空けて読んで下さい、という意地悪はともかく、クロニクルというタイトルにふさわしい大作です。今までにないファクターもいろいろ登場し、「開かれた村上春樹」を彷彿とさせます。時間のある時に一気にどうぞ。文庫は新潮文庫から。
今現在、最新の長編が「スプートニクの恋人」(1999)です。アタッチメントとデタッチメントという言葉を、村上さんはよく使うようになりましたが、それがどういう事かよく分かるでしょう。講談社からです。
以上、長編は9作品のみです。20年間に9作品というのは寡作なような気がしますが、他にも短編集、エッセイ集、翻訳、旅行記、ノンフィクションと様々な作品を出していますので、当分は作品世界に浸れる事でしょう。それぞれの最初に読むお勧めは、「カンガルー日和」、「村上朝日堂」、「カーヴァーズ・ダズン」、「遠い太鼓」、「アンダーグラウンド」。
更に、短編について補足。まず短編があって、そこから長編になった作品があります。「蛍・納屋を焼く・その他の短編」に収録されている「蛍」が「ノルウェイの森」に、単行本未収録の「街とその不確かな壁」が「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」に。他にも「ねじまき鳥」に繋がる短編や、羊男が登場する短編があるので、ぜひ短編集も読んでみて下さい。
以上、思いつくままざっと書きましたが、質問などありましたら、掲示板の方へ書き込んで下さいね。いつでもお答えいたします。
購入
「風の歌を聴け」 単行本
「1973年のピンボール」 単行本
「羊をめぐる冒険」 単行本
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」 単行本新装版
「ノルウェイの森」 単行本上
「ダンス・ダンス・ダンス」 単行本上
「国境の南、太陽の西」 単行本
「ねじまき鳥クロニクル」 単行本第1部
「スプートニクの恋人」 単行本
「村上春樹全作品 1 風の歌&ピンボール」 全集1
「村上春樹全作品 2 羊をめぐる冒険」 全集2
「村上春樹全作品 3 短編集1」 全集3
「村上春樹全作品 4 世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」 全集4
「村上春樹全作品 5 短編集2」 全集5
「村上春樹全作品 6 ノルウェイの森」 全集6
「村上春樹全作品 7 ダンス・ダンス・ダンス」 全集7
「村上春樹全作品 8 短編集3」 全集8
村上春樹 書籍一覧「クラインの壺」 岡嶋二人、新潮文庫
ミステリー作家になるには様々な道がありますが、一番の王道は新人賞。中でも江戸川乱歩賞はその後成功した作家がほとんど。岡嶋二人は28回目の受賞者です。
日本では珍しい二人の合作作家で、27作品出した後に解散しました。その解散に当たって、最後に長編を3つ発表しましたが、どれも傑作。今回は「クラインの壺」を推します。どちらが本物の世界なのか、読んでみて確かめて下さい。非常に読みやすい文体です。
「レベル7」 宮部みゆき、新潮文庫
もうかなりメジャーとなったので、名前はよく聞くかと思います。社会派、超能力物、時代物に本格と様々な作品を発表していますし、短編の名手でもあります。
その彼女からは「レベル7」を。目覚めてみたら知らない部屋にいた。隣には知らない女性。二人とも記憶は全くない。さて、これはどういうことか、というストーリーです。記憶喪失物は私の好きな話の一つですので、そのうちこれをメインテーマに紹介したいですね。「龍は眠る」「火車」と共に初期三部作と呼ばれていますが、どれから読んでも傑作です。
「黄金を抱いて翔べ」 高村薫、新潮文庫
宮部みゆきと来たら高村薫です。二人とも推理サスペンス大賞出身ですし、よくライバルとして名前が挙げられます。
本来なら文句なしに傑作の「レディー・ジョーカー」(毎日新聞社)を推したいのですが、まだ文庫化されていません。という事でデビュー作のこの作品を。大阪の街を舞台とした、金塊強奪作戦についての話です。読み応え十分。文体は重いですが、密度の濃い物語を堪能して下さい。
「占星術殺人事件」 島田荘司、講談社文庫
本格ミステリー界の大御所、島田荘司です。綾辻行人、法月綸太郎などのデビューに手を貸し、新本格ブームを作り上げました。
その島田荘司のデビュー作。名探偵御手洗潔初登場です。魅力的な謎と論理的な解決、本格の魅力十分な作品。続けて「異邦の騎士」(講談社文庫)を読むといいでしょう。
「十角館の殺人」 綾辻行人、講談社文庫
近頃さっぱり新刊が出ませんが、綾辻行人の本格ミステリースピリットは熱いです。
これもデビュー作ですが、登場人物のニックネームをミステリー作家から取っていたり、作品自体がクリスティーの本歌取りだったりして、ややマニアックです。でも「意外なラスト」のカタルシスはたまりません。「館シリーズ」の一作目でもあります。
「空飛ぶ馬」 北村薫、創元推理文庫
「日常の謎ミステリー」とでも言うべき、殺人事件が出てこないミステリー。女子大生の「私」が探偵役の噺家と共に、論理的に謎を明らかにしていく過程は、ただただ感心させられます。
本好きの「私」、全編に流れる「人間への信頼」。読後心が温かくなる小説です。主人公の「私」はシリーズが出るたびに一つずつ年を取っていくので、成長を見守っている気分にもさせられます。
「行きずりの街」 志水辰夫、新潮文庫
この人の文体はかなり独特で、「シミタツ節」と言われています。ジャンル的には冒険小説とハードボイルドの中間でしょうか。
村上春樹と同様に、こればかりは合う合わないがあるので、読んでみて下さいとしか言いようがありません。別に強くもない中年男が主人公ですが、意地の張り方がなかなか好きです。
「ホワイトアウト」 真保裕一、講談社文庫
真保裕一も乱歩賞出身ですが、漢字二文字の通称「小役人」シリーズでミステリーファンを唸らせ、「ホワイトアウト」であっと言わせました。
冬の雪山のダムを乗っ取ったテロリスト。闘うのはたった一人の男、という設定の小説ですが、これが読ませます。「日本版ダイ・ハード」という評もありましたが、映画化され、今年公開だそうです。血湧き肉踊る冒険小説の醍醐味を堪能して下さい。「奪取」もおすすめです。
「新宿鮫」 大沢在昌、光文社文庫
「踊る大捜査線」でもキャリア組が注目されていましたが、キャリアといえばやはりこれ。刑事物は普通組織捜査の描写となりますが、これは単独で動く新宿署の鮫島刑事が主人公です。4作目では直木賞を受賞してしまいました。
2作目、3作目のテンションの高さがお勧めなのですが、設定が分からないと困るので、この1作目から順番にどうぞ。
「卒業」 東野圭吾、講談社文庫
岡嶋二人の数年後の乱歩賞受賞作家です。様々なジャンルを書く作家で、「秘密」で一躍メジャーになりました。
あまりシリーズキャラクターを持たない作家なのですが、「加賀刑事物」は唯一今でも続いています。その加賀が初登場作品で本格ミステリーです。こんな事書くのは失礼かもしれませんが、東野圭吾は光文社文庫の作品を除いて、ほとんど外れがありません。
本棚を見回して、読みやすそうな本から挙げてみましたが、やはり10冊じゃ足りませんね。でもこの10冊は自信を持って勧められます。これでミステリーに馴染むと、もう少しマニアックなものも面白いと思うようになるでしょう。それは後日、中級編で紹介します。
購入
「クラインの壺」 文庫
「レベル7」 単行本
「黄金を抱いて翔べ」 単行本
「占星術殺人事件」 ノベルス
「十角館の殺人」 ノベルス
「空飛ぶ馬」 文庫
「行きずりの街」 文庫
「ホワイトアウト」 単行本
「新宿鮫」 ノベルス
「卒業」 文庫
購入
「ステップファザー・ステップ」 文庫
「時計を忘れて森へいこう」
「魔法飛行」 単行本
「スキップ」 単行本
「光の帝国」
「しゃべれどもしゃべれども」 単行本
「お引っ越し」 品切れ
「夏への扉」 文庫
「月の砂漠をさばさばと」 単行本
「勝利投手」 品切れ
購入
「恋愛中毒」
「イギリス人の患者」 単行本
「結婚しよう」 品切れ
「タマリンドの木」 文庫
「青が散る」 単行本
「ぼくと、ぼくらの夏」 品切れ
「バイバイ」 単行本
「一瞬の光」
「龍は眠る」 単行本
「地球はプレイン・ヨーグルト」 文庫
「GO」 単行本