98年6月 みちのくミステリー映画祭



 盛岡で行われるイベントで今年で2回目です。盛岡は映画館通りという通りがある位映画が盛んな土地で、地元在住作家高橋克彦により日本推理作家協会なども協力しているため、ミステリー作家のゲストが呼ばれます。去年は主なゲストが宮部みゆき、大沢在昌でしたが、今年は私の好きな作家だけで桐野夏生、山崎洋子、篠田節子、大沢在昌、京極夏彦とかなり豪華になりました。映画監督も何人か来ていて映画好き、ミステリー好きにはたまらないイベントです。
 という訳で、水戸から来た後輩と共に1泊で行ってきました。

 19日の金曜日は昼12時位に新幹線で盛岡着。トークショーは午後2時からだったので、とりあえず昼食。冷麺に続き盛岡の新名物だという「じゃじゃ麺」を食べてみたのですが、これは暖かい麺に緑っぽい味噌と薬味がかけてあって、酢やにんにくなど好きなものを混ぜて食べます。不思議な味ですが、薬味に大量のキュウリが入っているので私のようにキュウリが嫌いな人は注意が必要です。
 食べ終わっていざトークショーの会場へ。150名収容の小さなホールですが、余裕持って行ったため最前列確保。この日のゲストは桐野夏生、山崎洋子、篠田節子で司会が中津文彦。著作の顔写真でしか見たことなかった作家が目の前で動いているというのは妙な感じです。

左から桐野夏生、篠田節子、山崎洋子、中津文彦。

 最初はテーマにちなんでミステリー映画の話を中津文彦がまとめながら進行。山崎洋子、桐野夏生は映画のシナリオライターを目指していただけあって映画は詳しかったですね。
 その内徐々に話が脱線して、死体解剖を見学に行った話とか、「OUT」のあのシーンのせいで映画化が難航している話とか、福音喫茶の話とか楽しい話が聞けました。山崎洋子が思っていたよりパワフルな人なのはちょっと驚き。

こんな感じでみなさん話してました。

桐野夏生は背が高くて格好良かったですよ。



 4時に終了したので、その後特設広場に行ってまた三人の話を聞いていたら、その後のゲストが着いたばかりの京極夏彦と斎藤純。京極夏彦は2日寝ていないそうで、結構辛口トークが聞けました。司会がFM岩手のアナウンサーだったのですが、斎藤純の昔の職場という事で、斎藤純は主催者側の人みたいに気を遣ってました。京極夏彦はこの日もホテル帰って仕事だと言ってましたが、斎藤純と高橋克彦で何とか飲みに連れ出そうとしているようです。

こんな感じです。でも観客は少なくて50人ほど。

ゲストはこういうボードにサインします。京極夏彦は自分のハンコを押してました。



 この臨時トークが終わってからはせっかくだから映画も見ようという事に。何時から何、という風に様々な映画が上映されていたのですけど、時間が合った「犬、走る」を見ることに。崔洋一監督で岸谷五郎主演です。同時刻に近くで田口浩正という俳優の人が監督した映画も監督の舞台挨拶があるというのですごく並んでました。人気あるんだろうなあ。こちらも崔洋一監督の熱い舞台挨拶がありました。しかも私達の席のすぐ前で一緒に映画見ていたのですが、これって珍しいですよね。映画自体は新宿を舞台とした刑事物。といってもアウトローの人がたくさん出てくる、ちょっとキレた映画です。「月はどっちに出ている」を気に入った人は気に入るでしょう。

 終わったら夜になっていたので、その辺の居酒屋へ。ビールを飲んでいたら飲み足りなくて結局あと2軒はしご。飲みに行ったんじゃないんだから、おとなしくしてればいいのになあ(笑)。ホテル戻って就寝。



 20日土曜日。朝ご飯をしっかり食べて午前中映画。新人監督が撮った辻仁成原作の「OPEN HOUSE」。監督と主演女優の舞台挨拶があったんですが、モデルだという椎名英姫という子はなかなか綺麗でしたよ。映画の方は、うーん、多分原作に忠実に脚本書いたのでしょうが、ちょっとだらだらしたところがあって今ひとつ。助演で南果穂が出ているので変格夫婦共演ですね。

 午後1時からは京極夏彦と斎藤純のトークショーなのでちらっと会場見てみたらそんなに混んでないし、昨日の件もあるから大丈夫だろうという事で、昼食へ。この日は前日聞いていた店に行って冷麺を食べる。やっぱり冷麺は美味しいなあ。12時過ぎに会場行ってみたら女の子ですごい混雑。会場の人に聞いてみたら、急遽整理券システムにしてもう配り終わった後だそう。うーん、残念。
 仕方ないのでいろいろ時間つぶして会場へ。ちょうど終わるところなので会場の前で待っていたら、出待ちの女の子でいっぱい。本当に人気あるんですねー、京極夏彦。

 そして5時からの大沢在昌、北方謙三、崔洋一のトークショー。こちらは結構入場者はいたものの満席ではなかったです。京極ファンは京極夏彦しか読まないのかなあ。それにしてもこの3人の第一声が「打倒京極夏彦の集まりへようこそ」ですから、もう始めからテンションが高い。崔監督の「犬、走る」の撮影がちょうど「不夜城」とだぶっていて「打倒、馳星周」とか言ってるし、東映で作ったのに内容が過激なため東映系の映画館で上映してくれなかった話とか裏話をいろいろ披露してくれました。大沢在昌も話は巧いし、北方謙三は渋いおっさんだし、この時のトークショーが今までで一番面白かったです。でもこの後仙台で約束あったため、泣く泣く途中で退席。最後まで聞きたかったなあ。

左から大沢在昌、崔洋一、北方謙三。大沢在昌はエッセイ通りお洒落ですね。



 さて、来年は誰がゲストに来て、どんな映画が見られるのか、今から楽しみです。
 こんなイベントが近くであって、幸せですね。


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