デルコンピュータのサポート ご存知のとおりデルコンピュータは、直販により、流通コストを抑え高性能な製品を安価に提供するだけでなく、365日24時間のサポート体制を持ち、保障期間内(一般的に3年間)であれば大概の障害に対しては無償で対応してくれる事で有名なパソコンメーカーです。 私は、たまたまデルのマシンを中古で入手する機会が有り、『サポート体制にしっかりしたメーカだから・・・』と安心して購入したのですが、それが全ての間違いだったと気がつくまでにそんなに時間はかかりませんでした。 中古で購入したマシンは、2年程前に販売されたINSPIRON4000で入手当時、ハードディスクのクラスタエラーはあったもののそれ以外は特に異常は見られなかったのでとりあえず別のハードディスクを後から用意し、交換しました。 それでしばらくは問題なく動いていたのですが、ある日突然、以下の現象が出てきたのです。 ・何の前触れも無くシステムがフリーズ ・フリーズ後、電源を再投入してもBIOSすら起動しない。 このような現象が何度も発生するため困り果てた私は、中古購入なので保証修理は出来なくても有償で修理対応はしてもらえる物と思い、DELLに相談する事にしました。 まず、DELLのサポートページ( http://support.jp.dell.com/ )へアクセスし、本体背面のサービスタグを入力。 その後、問合せフォームを開き、現象を詳しく入力し、送信しました。 翌日、大変丁寧な回答メールが届き、『流石DELL!!』と感動しながら回答メールにあった質問に対して返信しました。 そして返って来た回答を見て私は驚いてしまいました。 その内容とは、『当社では中古品に対するサポートは一切行っておりません。』( http://support.jp.dell.com/jp/jp/transfer/index.asp#SECOHAN 参照)というものでした。 私としては、保証はともかくとして有償にて修理を受け付けてくれるよう何度かお願いしましたが、その願いもむなしく答えは全て『NO』でした。 DELLの見解および、主張は以下のとおりです。 1.DELLの商品は顧客の要望に応じ、一品一品仕様が異なる。 2.中古商品の場合、構成部品が特定できない。 3.また中古品は、それを販売した者に利益とともに保守義務が生じる。 (DELL自身には何の利益ももたらさない) ただし、譲渡の事実をDELLが確認できればその限りではない。 確かに、PC/AT互換機の場合、そのほとんどは各社共通仕様なのである程度の部品はどこからでも調達可能なのですがだからと言ってそれが製造業者としての対応と言えるのでしょうか? 特に今回のようにマザーボード上の部品に問題があると思われる障害の場合、メーカーでないとマザーボードは入手できない(ジャンク品は別ですが)筈なのに、そのメーカーから対応を断られたら一般の人にはどうすることも出来ないことになります。(ある修理業者にも問い合わせてみたがメーカから部品供給が無ければお手上げとの事でした) 私が思うにDELLは、自らを製造業者ではなく販売業者として位置付けているのではないでしょうか。 販売業者であれば、『自分のところから購入したもの以外は対応できない』と言われるのも納得できるのですが・・・(とは、言うもののそのような販売業者は消費者から敬遠され、淘汰される傾向にあります) 例外として当初の利用者の情報が分っていてユーザー情報の登録変更が出来れば中古で使用していてもその者を正規利用者として扱うとしているのですが、今回の商品はいくつかのルートを経由して私の手元に届いている為、当初この製品を購入した利用者の情報は掴めませんでした。 確かに少しでも費用を安く上げようと中古品を購入した私も悪いのでしょうが中古品について一切修理を受け付けないというDELLの製造メーカーとしての姿勢に対して疑問を感じます。 パソコンの仕様はめまぐるしい勢いで変化しており次々に新製品を出している為、過去の・・・しかも正規に購入したわけではない・・・製品まで面倒見切れないのかもしれないがもう少し柔軟な対応を切望したい。